結論: 二級ボイラー技士はCBT未導入。紙マークシート40問・180分の前提で「余白書き出し+見直し確保」を回す
二級ボイラー技士は 2026年5月時点でCBT未導入 です。「CBTに移行した」という情報は誤りで、引き続き従来のペーパー式マークシート試験として、公益財団法人 安全衛生技術試験協会の全国7ヶ所の安全衛生技術センター(+地方での出張試験)で 40問・3時間 で実施されます。オンライン化されているのは申込手続きだけで、試験そのものは紙です。180分を 試験開始直後の余白書き出し+1周目90分+迷い問の再検討60分+全問見直し30分 で運用し、合格基準(各科目40%以上 かつ 全科目合計60%以上)を超えるのが標準設計です。
180分の運用配分
| フェーズ | 配分時間 | 内容 |
|---|---|---|
| メモ書き出し | 開始直後の数分 | 安全弁・性能検査・伝熱面積区分・燃焼公式を問題用紙余白へ |
| 1周目: 40問 | 約90分 | 構造10+取扱い10+燃焼10+法令10、確実な問題を先に処理 |
| 再検討: 迷い問・計算問題 | 約60分 | 燃焼の空気比・発熱量計算、迷った法令を再考 |
| 全問見直し | 約30分 | マークのずれ確認、各科目40%・全体60%の概算 |
編集部の見立てでは、二級ボイラー技士の本番運用は「紙の余白を作業スペースとして使い切れるか」で差が付きます。CBTのフラグ機能や残り時間の常時表示はありませんが、紙には「問題用紙に○△×を書き込み、計算式を余白で展開できる」強みがあります。燃焼の計算を頭の中だけで処理して桁ミスを起こす受験者は多く、余白での式書き出しが有効です。各科目40%の足切りがあるため、得意科目で稼ぐ作戦は通用しません。
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試験の前提を再確認 (2026-05 時点・CBT未導入)
二級ボイラー技士は公益財団法人 安全衛生技術試験協会が実施する国家試験です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験実施 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(全国7ヶ所の安全衛生技術センター+出張試験) |
| 試験方式 | 紙マークシート(CBT未導入)。申込はオンライン可だが試験は紙 |
| 試験科目 | 構造10問+取扱い10問+燃料及び燃焼10問+関係法令10問 = 40問 |
| 配点 | 各科目100点・合計400点満点 |
| 試験時間 | 3時間(180分) |
| 合格基準 | 各科目40%以上(各4問以上) かつ 全科目合計60%以上(240点以上) |
| 受験料 | 8,800円 |
| 合格率 | 約50-55%(令和5年度54.7%) |
| 試験会場 | 全国7ヶ所の安全衛生技術センター+出張試験 |
| 申込方法 | 協会サイトでオンライン申込可(試験自体は紙) |
| 免許交付 | 学科合格+ボイラー実技講習(20時間)等の実務要件を満たして申請 |
CBT化のアナウンスは公表されていないため、紙試験前提で対策を組みます。なお学科合格はゴールではなく、免許交付には別途 ボイラー実技講習(約20時間・3日間) の修了などの要件があります。これは試験方式とは別の話なので混同しないでください。
紙マークシート vs CBT:何が違うか
「CBTのつもりで準備していた」人がギャップで戸惑わないよう、紙試験の特性をCBTとの対比で整理します。
| 項目 | 紙マークシート(二級ボイラーの現状) | CBT(他資格で導入) |
|---|---|---|
| 設問の移動 | 問題冊子をめくって自由に行き来 | 「次へ/前へ」ボタンで画面遷移 |
| 見直し・迷い問管理 | 問題用紙に○△×を手書きで印 | 画面のフラグ機能・問題一覧で色分け |
| 余白メモ・計算 | 問題用紙の余白に式を展開 | 配布メモ用紙(会場による) |
| 解答訂正 | マークを消しゴムで消して塗り直し | クリックでワンタッチ訂正 |
| 残り時間 | 会場の時計・試験官のアナウンス | 画面上に常時表示 |
| 結果通知 | 試験後の郵送通知 | 即日/後日通知 |
紙試験は「めくる手間」「マーク塗り直しの手間」がありますが、問題用紙に自由に書き込めるので、計算や迷い問の整理はやりやすい面もあります。CBTのフラグ機能がない分、問題冊子への手書きの印で代替するのが基本です。
メモ書き出し:試験開始直後に余白へ展開する
紙試験の最大の武器は問題用紙の余白です。試験開始直後に、暗記が飛びやすい公式・数値・法令事項を余白へ書き出しておくと、後半の参照が高速化します。
法令・取扱いの必須数値
| 論点 | 数値 |
|---|---|
| 安全弁の吹始め圧力 | 最高使用圧力の3%増以下 |
| 性能検査の周期 | 1年ごと |
| 水面測定装置 | 2個以上設置 |
| 二級が扱える伝熱面積 | 25m²未満(蒸気ボイラー) |
| 移動式ボイラー設置届 | 設置30日前まで |
燃料及び燃焼の計算公式
空気比 m = 実際空気量 / 理論空気量
低発熱量 = 高発熱量 − 水蒸気の蒸発潜熱分
発熱量の単位: MJ/kg(固体・液体)/ MJ/m³N(気体)
これらを余白に書き出しておくと、法令の数値参照・取扱いの安全装置参照・燃焼の計算が確実になります。書き込みの可否は試験官の指示に従ってください。
時間配分:40問を180分でどう割るか
40問・180分は単純計算で1問4.5分ですが、計算問題と見直し時間を吸収するため、確実な問題を先に取り切る配分にします。
1周目(約90分): 確実な問題を取り切る
| 経過時間 | 累計問題数 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 30分 | 12-15問 | 1問2分強のペース確認 |
| 60分 | 25-28問 | 過半数到達+迷い問の数を確認 |
| 90分 | 40問(暫定解答含む) | 計算問題・迷い問の印を確定 |
構造・取扱い・法令は暗記主体で高速処理できます。燃焼の計算問題は1周目では暫定解答+印で通過させ、解答欄を空けないようにします。
再検討(約60分): 迷い問と計算問題
- 燃焼の空気比・発熱量計算は余白で式を展開して検算
- 迷った法令は条文体系(安衛法→安衛令→安衛則→ボイラー則)から判断
- 2択に絞れたらマシな方を確定し、空欄を残さない
全問見直し(約30分): 足切り回避の最終確認
- 各科目で4問(40%)以上の正解を概算し、足切り危険科目を再点検
- マークのずれがないか5問ごとに「問題番号と塗り位置」を照合
- 残り時間でうっかりミスがないか再確認
落ちる人の典型パターン (本番運用)
パターン1: 試験開始直後に余白書き出しをしない
「いきなり問題を解く」と、燃焼の計算で公式を思い出せず時間を浪費し、法令の数値もうろ覚えで失点します。
回避策: 開始直後に安全弁・性能検査・伝熱面積区分・燃焼公式を必ず余白へ書き出す。
パターン2: 燃焼の計算を頭の中で処理
「メモが面倒」と暗算し、桁ミスで燃焼10問を落として科目40%足切り割れ。
回避策: 計算は必ず問題用紙余白で式→代入→計算結果の順に分けて検算可能な形に書く。
パターン3: 1問目から完璧に解こうとする
難問に最初から時間をかけ、後半に着手できず時間切れ。フラグ機能がない紙試験ほど、自分で印を付けて後回しにする規律が要ります。
回避策: 迷ったら暫定解答+△印を付けて先へ進み、再検討フェーズで戻る。
パターン4: 苦手科目を捨てる
各科目40%の足切りがあるため、1科目でも捨てると合計点が高くても落ちます。
回避策: 全4科目で最低40%超を確保することを最優先し、苦手科目こそ早めに着手する。
パターン5: マークの塗り間違いに気づかない
途中で1問ずれて塗ると、以降が全て連動してずれて大量失点します。
回避策: 5問ごとに「問題番号と塗り位置」を照合し、見直しでも全マークを点検する。
チェックリスト (受験前の最終確認)
- CBT未導入を前提に紙マークシート対策を組む — 公式アナウンスが出たら方針を見直す
- 試験開始直後に公式・法令数値を余白へ書き出す — 安全弁・性能検査・伝熱面積区分・燃焼公式
- 40問を1周90分のペースで処理する — 計算問題・迷い問は印を付けて後回し
- 燃焼の計算は問題用紙余白で式書き出し — 暗算による桁ミスを回避
- 各科目40%の足切りを意識し、苦手科目を放置しない — 得意科目だけで稼げない
- マークのずれを5問ごとに確認 — 1問ずれると以降が全滅
- 学科合格後のボイラー実技講習(約20時間)を計画に組み込む — 免許交付の要件
まとめ
二級ボイラー技士は 2026年5月時点でCBT未導入 で、引き続き従来のペーパー式マークシート試験として、公益財団法人 安全衛生技術試験協会の全国7ヶ所の安全衛生技術センター(+出張試験)で40問・3時間で実施されます。オンライン化されているのは申込だけで、試験は紙です。180分を「試験開始直後の余白書き出し+1周目90分+迷い問の再検討60分+全問見直し30分」で運用し、燃焼の計算を余白で展開して桁ミスを防ぎ、各科目40%・全体60%の足切りを超えるのが合格率約50-55%に乗る設計です。フラグ機能はなくても、問題用紙への手書きの印とマークのずれ確認を徹底すれば、紙でも時間管理は十分コントロールできます。
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出典
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 — 二級ボイラー技士試験 受験案内・試験会場・合格率(2026年5月時点でCBT未導入)
- 労働安全衛生法 第75条(免許試験) — e-Gov 法令検索
- 労働安全衛生規則 第102条(二級ボイラー技士免許の交付要件) — e-Gov 法令検索
- ボイラー及び圧力容器安全規則(昭和47年労働省令第33号)
※試験方式(CBT/紙)は今後変更の可能性があります。受験前に必ず公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式情報をご確認ください(lastAudited: 2026-05-29)。







































































