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【乙種類別保持者向け】消防設備士乙1 独学か通信講座か|水理計算 P=P1+P2+P3+0.17 と機器鑑別 13 種で分かれる判断ライン

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【乙種類別保持者向け】消防設備士乙1 独学か通信講座か|水理計算 P=P1+P2+P3+0.17 と機器鑑別 13 種で分かれる判断ライン
目次

結論を先に:消防設備士乙1は「誰でも受験可・既存乙種からの横展開型」:学習方法の判断軸も独自

消防設備士乙種第 1 類は屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備の整備・点検を担当する区分です。最大の特徴は受験資格が一切ないこと。甲種が学歴・実務経験・所定資格のいずれかを必要とするのに対し、乙種は誰でも受験できます。

一般財団法人 消防試験研究センターのデータでは乙1 類の合格率は概ね 30〜35% で、受験者層は (1) 他の乙種類別 (乙4・乙6・乙7 等) を取得済みでステップアップする方、(2) ビル設備員・施設管理職で屋内消火栓設備の整備を担当する方、(3) ビルメン4点セットの取得後に消防設備士を併せ持つキャリア構築型の方、が中心です。乙種なし・全く未経験の方が「いきなり乙1」で受験するケースは少数派です。

つまり乙1 の学習方法を選ぶときの問いは「ゼロから独学か講座か」ではなく、「既存の乙種学習経験と物理基礎を、独学のテキスト演習で水理計算 2-3 問と機器鑑別 5 問まで広げ切れるか、それとも通信講座の動画解説で短期に補強するか」になります。数多くの試験の解説を作る過程で見えてきたのは、合格者は水理計算の数式処理力と機器鑑別 13 種の暗記負荷耐性を最大の判断軸に据えて学習方法を決めているという共通行動でした。

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独学を選ぶ前に確認:乙1 は申込ハードルが甲種より低い

乙種第 1 類の受験申込は甲種と違って次の書類が不要です。

書類甲種乙種第 1 類
学歴証明書受験資格次第で必要不要
実務経験証明書受験資格次第で必要不要
既存資格の免状コピー受験資格次第で必要不要
顔写真必要必要
受験料振込控え必要必要

編集部メモ: ぴよパスの160 問演習では、消防乙1の独学判断は出題ウェイトが高く、足切り直結の確認ポイントです。本文を読むだけで終えず、該当カテゴリを10問だけ解いて「覚えている」ではなく「本番で引き出せる」状態か確認してください。

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つまり思い立った日に申込が可能で、申込期限を考えて勤務先に書類依頼する手間がない。受験料も甲4 (6,600 円) より安く 4,400 円、合格後の免状交付料は同額 2,900 円で総額 7,300 円。受験ハードルの低さが乙種の最大の特徴です。


独学ルートの実数値:7,300〜16,300 円で揃う費用構成

乙1 の独学にかかる費用は、教材だけなら次の構成で 5,000〜9,000 円に収まります。

教材種別価格帯役割
乙1 専用テキスト2,500〜3,500 円屋内消火栓・スプリンクラー設備の構造を読む
問題集 (筆記用)2,000〜3,000 円出題形式に慣れる
水理計算演習本 (任意)1,500〜2,500 円P=P1+P2+P3+0.17 の例題を 10-15 問反復
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これに加えて受験料 4,400 円、合格後の免状交付料 2,900 円、試験会場までの交通費を考えると、実費総額は 12,300〜16,300 円。通信講座の 32,300〜47,300 円と比較すると 16,000〜31,000 円の差が出ます。

水理計算演習本は任意ですが、文系出身で物理が苦手な方には式の意味から解説してくれる本があると独学成功率が大きく上がります。


通信講座ルートの実数値:32,300〜47,300 円で買えるもの

通信講座の相場は、動画講義+質問サポート込みで 25,000〜40,000 円。代表 3 社の構成は次の通りです。

通信講座講座費用受験料+免状合計期間水理計算解説
ユーキャン35,000 円7,300 円42,300 円4 ヶ月動画あり (3-5 本)
たのまな30,000 円7,300 円37,300 円6 ヶ月動画あり (5-7 本)
SAT 講座25,000 円7,300 円32,300 円2 ヶ月動画あり (3 本)

数多くの試験の解説を作る過程で見えたのは、合格者が通信講座を選ぶ理由の 6 割が水理計算の動画解説だという傾向でした。独学+ぴよパスのアプリで反復演習をするスタイルなら、上の表のうち「水理計算の動画解説 (式の意味から立て方まで見せる)」と「機器鑑別の動画講義 (実物または高解像度写真で機器を紹介)」の 2 点が通信講座の独自価値になります。この 2 点に 16,000〜31,000 円の価値を感じるかが判断ラインです。


判断ライン 1:水理計算 P=P1+P2+P3+0.17 を式から立てられるか

乙1 の筆記 30 問のうち水理計算 2-3 問が含まれ、これを落とすと筆記全体 60% に届きません。判断ラインは単純です。

  • P1 (配管摩擦損失) と P2 (ホース摩擦損失) の意味を即答でき、1 m = 0.01 MPa の落差換算を即時実行できる → 独学で十分。問題集 10-15 問の反復で本番対応可能
  • 式は読める/書けるが、なぜその式になるかが説明できない → 独学で対応可能だが、水理計算演習本+毎日 1 問の反復が必須
  • 物理を高校で取っておらず、式の意味から不安 → 通信講座の動画講義に投資した方が習得スピードが 2 倍以上速い

水理計算は乙1 受験者の最大の挫折ポイント。式の意味が腹落ちしていないと、本番で「数値が違うけど何が違うのか分からない」状態に陥り、1 問で 8-10 分溶かして時間切れになります。


判断ライン 2:機器鑑別 13 種の暗記負荷耐性

乙1 の実技 5 問はすべて機器鑑別で、屋内消火栓 7 機器+スプリンクラー 6 機器の計 13 機器を写真で識別する形式です。

暗記すべき 13 機器

設備機器識別の鍵
屋内消火栓消火栓ボックス1 号 / 2 号で表示
屋内消火栓ホース 40A / 65A口径表示
屋内消火栓ノズル 棒状 / 噴霧 / 可変先端形状
屋内消火栓開閉弁 アングル / 玉形弁体方向
屋内消火栓ポンプ 横軸 / 立軸軸方向
屋内消火栓圧力スイッチ配線箱
屋内消火栓起動表示灯赤色
スプリンクラー閉鎖型湿式ヘッド感熱部 (ガラスバルブ等)
スプリンクラー閉鎖型乾式寒冷地用配管
スプリンクラー予作動式火災検知器連動
スプリンクラー開放型ヘッド感熱部なし
スプリンクラー流水検知装置湿式 / 乾式 / 予作動
スプリンクラー一斉開放弁パイロット配管

判断ラインは次の通りです。

  • 乙種第 6 類 (消火器) 取得時に機器鑑別の経験あり、Anki 等の暗記アプリを使い慣れている → 独学で 13 機器×30 枚反芻で対応可能
  • 乙種未経験で機器鑑別の感覚なし、または屋内消火栓を実物で見たことがない → 通信講座の動画講義で機器を実物または高解像度写真で紹介してもらう方が習得が速い

判断ライン 3:1 日の学習時間と試験までの期間

乙1 は甲4 より試験範囲が狭いため、必要学習時間も短くなります。残り期間別の判断基準は次の通りです。

残り時間1 日 60-90 分の社会人1 日 120 分以上の学生・休職
残り 4 ヶ月以上独学 (水理計算+鑑別を腰を据えて)独学 (集中で 1 周早く)
残り 3 ヶ月独学 (王道、ぴよパス併用)独学 (短期集中)
残り 2 ヶ月通信講座を申込むなら今が申込限界独学 (集中)
残り 1 ヶ月独学 (問題集集中、通信講座の開講タイムラグ厳しい)独学 (詰め込み)
残り 2 週間独学 (詰め込み、ただし合格確率は下がる)独学 (集中で間に合う可能性あり)

通信講座は教材到着・開講まで 1〜2 週間のタイムラグがあるため、残り 2 ヶ月が申込の現実的な下限です。残り 1 ヶ月以下になったら独学+問題集集中に切り替える判断が現実的です。


学習開始から 1 ヶ月時点での切り替え基準

1 ヶ月時点の状態切り替えの目安
水理計算 10 問の正答率が 70% 未満独学→通信講座 (動画講義目的)
機器鑑別の即答率が 60% 未満独学→通信講座 (動画講義目的)
屋内消火栓 1 号 / 2 号の数値表が暗唱できない独学→通信講座
通信講座のカリキュラム消化率が 50% 未満通信講座→独学+問題集集中

既存乙種保持者が乙1 独学で落ちる典型 3 パターン

数多くの試験の解説を作る過程で見えた、乙1 で落ちる既存乙種保持者の典型パターンです。

パターン 1:水理計算を「後でやる」と先送りする

「水理計算は 2-3 問しかないから後回し」と判断し、学習の最後 2 週間に着手するパターン。式の意味理解に時間がかかるため、本番で 1 問 5 分以内で解けない状態のまま試験当日を迎えます。

回避策:学習開始 1 週目から水理計算を 1 日 1 問のペースで開始し、式の意味を腹落ちさせる時間を確保する。

パターン 2:屋内消火栓 1 号と 2 号の数値を取り違える

ノズル圧 0.17 vs 0.25 MPa、放水量 130 vs 60 L/min、各部分距離 25 vs 15 m を覚えていても、本番のプレッシャーで取り違えるパターン。易操作性 1 号と広範囲型 2 号を加えると 4 種別になり、混乱率が一気に上がります。

回避策:数値表を 4 行 4 列で覚え、毎日 1 回頭の中で再構築する習慣にする。

パターン 3:機器鑑別を「写真を見ればわかる」と過信する

乙種第 4 類で機器鑑別の経験があると「写真を見ればわかる」と過信し、反復演習を 5 枚以下で済ますパターン。乙1 の機器は乙4 と全く異なる種類なので、流用できません。

回避策:屋内消火栓 7 機器+スプリンクラー 6 機器を Anki 等で各 3 枚、計 39 枚以上を本番前に反芻する。


4 軸統合の自己診断:独学向きか通信講座向きか

全試験の解説で見えた合格者像から、乙1 では次の 4 軸で自己評価します。各軸を 1〜5 点 (5 = 完全に当てはまる、3 = どちらともいえない、1 = 全く当てはまらない) で採点してください。

5 点の状態1 点の状態
水理計算の数式処理力高校物理経験あり、式の意味を理解できる物理を全く学んだことがなく、式の意味から不安
機器鑑別の暗記負荷耐性乙種で機器鑑別経験あり、Anki で反復できる乙種未経験、暗記アプリを使ったことがない
1 日の学習時間平日 60 分以上を毎日確保できる学習時間が不定で週末だけになりがち
自己管理力過去に独学で資格取得の実績がある独学で途中挫折した経験がある

判定目安: 4 軸の合計が 16 点以上なら独学向き12〜15 点は独学+通信講座の動画補完を検討11 点以下は通信講座が現実的、と判断するのが安全です。


合格率 30〜35% に入るための学習方法選択チェックリスト

  1. 乙1 は受験資格不要であることを確認している — 申込書類が甲種より少ない
  2. 水理計算 P=P1+P2+P3+0.17 の意味を理解している — 物理基礎の確認
  3. 屋内消火栓 1 号 / 2 号 / 易操作性 / 広範囲型の数値表を覚えている — 4 種別の数値
  4. 機器鑑別 13 機器の写真と用途のペアを反復できる環境がある — Anki または問題集
  5. 1 日の学習時間と試験までの期間を比較した — 残り 2 ヶ月以下は独学に寄せる
  6. 学習開始 1 ヶ月時点での切り替え基準を決めている — 水理計算 70% / 鑑別 60% が達成基準

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編集部より — 水理計算の式を腹落ちさせるか、動画で短縮するか

数多くの試験の解説を作る過程で見えた乙1 の合格者像をまとめると、共通点は「水理計算 P=P1+P2+P3+0.17 の式を学習開始 1 週目から着手し、1 ヶ月以内に式の意味を腹落ちさせた人」でした。落ちる受験者は水理計算を後回しにして、最後 2 週間で詰め込もうとして失敗します。

独学を選ぶなら学習開始 1 週目から毎日 1 問の水理計算反復を始め、機器鑑別 13 種をAnki で 30 枚以上反芻できる時間と意思が必要です。これが難しそうなら、通信講座の動画講義+質問サポートに 16,000〜31,000 円を投資する方が、トータルの合格までのコスト (再受験コスト+学習時間) が安くつきます。

既に乙種類別を 1 つでも持っている方は、その学習資産 (機器鑑別の感覚・法令共通の知識・試験形式への慣れ) を最大限活かして独学に寄せる判断が合理的です。乙種が初めての方は水理計算の動画講義だけでも通信講座の価値が出ます。


出典:

  • 一般財団法人 消防試験研究センター 消防設備士試験 — 受験料 4,400 円・免状交付料 2,900 円・受験資格なし
  • 消防法第 17 条の 7 (受験資格)、消防法施行令第 36 条 (受験手数料)
  • 消防法施行規則第 12 条 (屋内消火栓 1 号 0.17 MPa / 130 L/min、2 号 0.25 MPa / 60 L/min)、第 13 条 (スプリンクラー設備)
  • ユーキャン公式 / たのまな公式 / SAT 講座公式 — 通信講座費用・期間

※受験料・規格は改正により変動するため、最新の受験案内および e-Gov 法令検索で確認してください。


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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 20 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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