結論: 第二種衛生管理者はCBT未導入。紙マークシート方式(30問・180分)を「余白メモ + 見直し重視」で回す
第二種衛生管理者は 2026年5月時点でCBT未導入 で、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が全国7ヶ所の安全衛生技術センター(および出張特別試験)で実施する 紙のマークシート方式 の国家試験です。申込はオンラインまたは郵送で行いますが、試験そのものは紙の問題用紙とマークシートで解答します。試験時間180分を 試験開始直後の余白メモ書き出し + 1周(約120分) + 見直し(約60分) で運用し、合格基準(各科目40%以上 かつ 全体60%以上)を超えるのが標準設計です。
180分の現実的な配分
| フェーズ | 配分時間 | 内容 |
|---|---|---|
| フェーズ0: 余白メモ書き出し | 5 分 | 労働生理の暗記事項・事務所衛生基準の数値を問題用紙余白へ |
| フェーズ1: 1周目 | 約 115 分 | 30問を1問4分前後で処理、迷った問題には印を付ける |
| フェーズ2: 見直し | 約 60 分 | 印を付けた問題の再考・科目別足切り確認・マーク確認 |
| 合計 | 180 分 | — |
編集部の見立てでは、第二種の本番運用は「1問6分の余裕を速く解くことではなく、数値と正誤判定の精度確認に投資する」かどうかで差がつきます。第二種は有害物濃度の計算も特化則の細かい規制も出ません。だからこそ、関係法令のしきい値や労働生理の働きの流れといった素直な知識を、紙の余白を使って確実に固めることが合格率約50%に乗る近道です。
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試験の前提を再確認 (2026-05 時点)
第二種衛生管理者は公益財団法人 安全衛生技術試験協会が実施する国家試験です。「CBTで随時受験できる」「テストセンターで受ける」といった情報を見かけることがありますが、衛生管理者試験はCBT未導入で、決められた試験日に会場で受ける紙試験です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | 紙マークシート方式 (CBT未導入) |
| 出題数 | 全30問 (関係法令10 + 労働衛生10 + 労働生理10) |
| 試験時間 | 3時間 (原則180分) |
| 合格基準 | 各科目40%以上 かつ 全体60%以上 (各4問以上・全体18問以上) |
| 合格率 | 約50% (令和6年度49.8%) |
| 試験会場 | 全国7ヶ所の安全衛生技術センター + 出張特別試験 |
| 申込方法 | オンライン または 郵送 (試験そのものは紙) |
第二種が第一種と最も違うのは、有害業務に関する科目が出題されないことです。特化則・有機則のような有害物質の規則が範囲外のため、関係法令・労働衛生・労働生理の3科目各10問だけで構成され、形式も難度も一段やさしくなります。CBT化のアナウンスは公表されていないため、紙試験前提で対策を組みます。
紙試験ならではの注意点 (CBTとの対比)
CBTを想定して対策していると、本番で勝手が違って戸惑います。紙試験ならではの特性をCBTと対比で整理します。
| 項目 | 紙試験 (第二種の現状) | CBT (他資格で導入の場合) |
|---|---|---|
| 解答方法 | 鉛筆でマークシートを塗る | 画面で選択肢をクリック |
| 設問の移動 | 問題用紙をめくって自由に行き来 | 画面の「次へ / 前へ」ボタン |
| 見直し対象 | 余白に「?」印を付けて管理 | 画面のフラグ機能 |
| 計算・メモ | 問題用紙の余白に書き込み可 | 配布メモ用紙 (会場による) |
| 残り時間 | 自分の腕時計 + 試験官のアナウンス | 画面上に常時表示 |
| 受験日 | 決まった試験日に会場で受験 | 随時予約できる方式もある |
| 結果通知 | 試験後に郵送・公式サイトで確認 | 即日 / 後日通知の方式もある |
紙試験は 問題用紙への書き込みが自由 な点が最大の武器です。CBTのように画面上のフラグ機能はありませんが、余白に「?」や「迷」と書いておけば見直し対象が一目で分かります。一方、残り時間は画面に常時表示されないため、腕時計での時間管理が必須です。会場には決まった試験日に行く方式なので、申込から受験日までのスケジュールも早めに押さえておきます。
フェーズ0: 試験開始直後の余白メモ書き出し (5分)
紙試験では問題用紙の余白に書き込めます。試験開始直後の数分で、暗記しておいた内容を余白へ書き出しておくと、解答中の参照が高速になり、緊張で度忘れするリスクも減らせます。
労働生理の暗記事項 (働きの流れ)
心臓循環: 体循環(大循環)→ 全身、肺循環(小循環)→ 肺。動脈血=O2多い
呼吸: 肺胞でO2とCO2を交換(外呼吸)、呼吸中枢は延髄
腎臓尿路: 糸球体でろ過 → 尿細管で再吸収
神経系: 中枢神経(脳・脊髄)、自律神経=交感(緊張)と副交感(安静)の拮抗
代謝: 基礎代謝量、エネルギー代謝率(RMR)の意味
労働生理は計算がなく、人体の働きの正誤を問う正誤判定型が中心です。「肺胞でO2とCO2を交換する」のように流れで覚えておくと、用語を入れ替えた誤りの肢に違和感を持てます。
事務所衛生基準の数値
| 項目 | 数値 | 根拠 |
|---|---|---|
| 気積 | 10 m³/人以上 | 事務所衛生基準規則 |
| 室温 | 18〜28℃ | 同 |
| 相対湿度 | 40〜70% | 同 |
| 気流 | 0.5 m/秒以下 | 同 |
| 衛生管理者の選任 | 常時50人以上 | 労働安全衛生法第12条 |
| 衛生委員会 | 常時50人以上・毎月1回以上 | 同第18条 |
労働衛生10問のうち数問は、これらの数値を1点だけ変えた肢を見抜く問題です。「室温15〜25℃」「気積5m³/人」のような近い数値と混ざるため、余白に正しい数値を書き出しておけば、選択肢との照合が確実になります。
30問180分の時間配分: 1周(約120分) + 見直し(約60分)
180分すべてを1問6分で使い切るより、1周を約120分(1問4分前後)で終え、残り約60分を見直し に充てる運用が現実的です。第二種は30問しかないため、第一種(44問)より1問あたりの余裕が大きく、見直しに時間を回せます。
1周目 (約115分) — 1問4分前後で処理
| 科目 | 問題数 | 配分の目安 | メモ運用 |
|---|---|---|---|
| 関係法令 | 10問 | 約 35 分 | しきい値・選任要件を余白の数値と照合 |
| 労働衛生 | 10問 | 約 40 分 | 数値問題・計算は余白で式を書き出し |
| 労働生理 | 10問 | 約 40 分 | 働きの流れで正誤判定、迷えば「?」印 |
確実な問題は3分前後で処理し、4分で詰まったら余白に「?」を付けて次へ進みます。これで30問のうち多くが1周で解答でき、迷った問題は数問に収まります。労働衛生で出る計算(気積・必要換気量・BMI)は、頭の中で暗算せず余白に式を書き出すのが桁ミス防止の基本です。
見直し (約60分) — 印を付けた問題と足切りを確認
| 内容 | 配分の目安 | ねらい |
|---|---|---|
| 「?」印を付けた問題の再考 | 約 30 分 | 迷った肢を確実な知識に立ち返って決める |
| 科目別の正答数チェック | 約 15 分 | 各科目4問(40%)を割っていないか推計 |
| 計算問題の検算 | 約 5 分 | 気積・換気量の桁ミス防止 |
| マークシートのずれ確認 | 約 10 分 | 全30問のマーク位置を5問ごとに点検 |
紙のマークシートでは塗り間違いが致命傷です。1問ずれると以降が全て連動してずれるため、「Q5・Q10・Q15…」と5問ごとに問題番号と塗り位置の一致を確認します。万一いずれかの科目で4問を割っていそうなら、その科目の「?」印問題を優先的に再考します。
科目別の取り方: 30問の中身
第二種の30問は3科目均等(10:10:10)です。各科目で4問(40%)の足切りと、全体18問(60%)の合格ラインを両方クリアする必要があります。
| 科目 | 問題数 | 出やすい形式 | 取り方の要点 |
|---|---|---|---|
| 関係法令 (有害業務以外) | 10問 | 正誤判定型 + 組み合わせ型 | 事業場規模(50/100/200/500人)と頻度(1ヶ月/6ヶ月/1年)の組合せを表で整理 |
| 労働衛生 (有害業務以外) | 10問 | 正誤判定型 + 計算(気積・換気・BMI) | 事務所衛生基準の数値を確実に暗記、計算は余白で式書き出し |
| 労働生理 | 10問 | 正誤判定型が中心 | 人体の働きを流れで理解、用語入れ替えの誤り肢を見抜く |
労働生理は計算がなく暗記中心のため、直前期でも伸ばせる得点源です。心臓循環・呼吸器・消化器・腎臓尿路・神経系・代謝・体温調節の働きを、丸暗記ではなく流れで押さえておきます。労働衛生は事務所衛生基準規則の数値が頻出で、近似値の選択肢に惑わされないよう正確な暗記が要ります。関係法令は事業場規模別の選任義務を表にしておくと、組み合わせ型で迷う時間を短縮できます。
落ちる人の典型パターン (本番運用)
パターン1: 「CBTで随時受けられる」と思い込み紙試験の準備をしない
CBT前提で考えていると、決まった試験日・会場での紙試験という運用に直前で気づき、申込や会場アクセスの段取りが間に合わないパターン。
回避策: 衛生管理者試験はCBT未導入の紙試験。安全衛生技術センターの試験日程を早めに確認し、申込から逆算してスケジュールを組む。
パターン2: 労働生理を後回しにして時間を取られる
「労働生理は暗記だから本番でも何とかなる」と演習量を減らし、本番で人体の働きの正誤判定に詰まって時間を浪費するパターン。労働生理10問で4問を割ると足切りで不合格になります。
回避策: 余白に働きの流れを書き出してから解く。直前期に正誤判定パターンを総点検しておく。
パターン3: 事務所衛生基準の数値を曖昧に覚える
室温18〜28℃・湿度40〜70%・気積10m³/人などを曖昧に覚えていると、「室温15〜25℃」「気積5m³/人」のような近い数値が並んだとき混乱するパターン。
回避策: 数値を一覧表で覚え、試験開始直後に余白へ書き出す。毎日1回頭の中で再構築する習慣にする。
パターン4: 残り時間を見ずに1周へ時間をかけすぎる
紙試験は画面に残り時間が出ないため、つい1周に時間をかけ、見直しの時間が削られるパターン。
回避策: 腕時計で経過時間を管理し、10問ごとに残り時間を確認。1周を約120分で切り上げて見直しに60分を残す。
パターン5: マークシートの塗り間違いに気づかない
1問ずれて塗り、以降が全て連動して不正解になるパターン。紙のマークシート方式特有の失点です。
回避策: 5問ごとに問題番号と塗り位置の一致を確認。見直しでも全マークを点検する。
本番で180分を回し切るチェックリスト
- CBT未導入・紙マークシート方式を前提に対策している — 公式アナウンスが出たら方針見直し
- 試験開始直後に余白メモを書き出す段取りがある — 労働生理の流れ + 事務所衛生基準の数値
- 1周(約120分) + 見直し(約60分)の配分を体得している — 1問4分前後で1周
- 各科目40%(4問)・全体60%(18問)の基準を数値で意識している — 足切りと合格ラインの両方
- 労働生理の働きの流れを即答できる — 心臓・呼吸・腎臓・神経・代謝・体温調節
- 事務所衛生基準の数値を暗唱できる — 気積10 / 室温18-28 / 湿度40-70 / 気流0.5
- マークシートのずれを5問ごとに確認する習慣がある — Q5/Q10/Q15/Q20/Q25/Q30
このチェックリストを模試後に確認し、未達項目を残り時間に応じて潰してください。
まとめ
第二種衛生管理者は 2026年5月時点でCBT未導入 で、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が全国7ヶ所の安全衛生技術センター(および出張特別試験)で実施する紙のマークシート方式です。試験時間180分を、試験開始直後の余白メモ書き出し + 1周(約120分) + 見直し(約60分)で運用し、各科目40%以上かつ全体60%以上の基準を超えるのが合格率約50%に乗る設計です。紙試験ならではの「問題用紙への書き込み」を活かして労働生理の流れと事務所衛生基準の数値を確実に固め、マークシートのずれを5問ごとに確認することが、第二種で取りこぼさないための近道です。
出典
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験 — 試験科目・出題範囲・合格基準・合格率 (2026年5月時点でCBT未導入)
- 労働安全衛生法 (昭和47年法律第57号)・労働安全衛生規則 — 衛生管理者の選任・衛生委員会 — e-Gov 法令検索
- 事務所衛生基準規則 (気積10m³/人・室温18〜28℃・湿度40〜70%・気流) — e-Gov 法令検索
※試験方式(CBT/紙)は今後変更の可能性があります。受験前に必ず公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式情報をご確認ください(lastAudited: 2026-05-29)。








































































