宅地建物取引士資格試験 権利関係 練習問題 第60問: 抵当権に基づく物上代位に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば正しいものはどれか。
抵当権に基づく物上代位に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば正しいものはどれか。
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正解: 3. 抵当権者は、抵当不動産の滅失によって債務者が受けるべき火災保険金請求権に対しても、その払渡し前に差押えをすることによって物上代位権を行使することができる
民法第372条が準用する第304条第1項は、抵当権は、その目的物の売却、賃貸、滅失又は損傷によって債務者が受けるべき金銭その他の物に対しても行使することができ、ただし抵当権者はその払渡し又は引渡しの前に差押えをしなければならないと規定する。抵当不動産の滅失による火災保険金請求権はこの物上代位の目的となり、その払渡し前に差押えをすれば物上代位権を行使できる。よって3が正しい。1は誤り。差押えは払渡し又は引渡しの「前」にしなければならない。2は誤り。判例(最判平成元年10月27日)は抵当不動産の賃料債権にも物上代位を認めている。4は誤り。第304条第1項ただし書の差押えは抵当権者自身がしなければならず、他の債権者がした差押えを援用して物上代位をすることはできない。
根拠法令: 民法第304条・第372条
関連キーワード: 民法・抵当権・物上代位・差押え・保険金請求権
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