日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第21問: 次の決算整理仕訳として正しいものはどれか。 X5年4月1日に、満期保有目的でA社社債(額面総額 5,000,000円、償還日 X10年3月31日)を額面100円
次の決算整理仕訳として正しいものはどれか。 X5年4月1日に、満期保有目的でA社社債(額面総額 5,000,000円、償還日 X10年3月31日)を額面100円につき96円で取得し、代金は当座預金から支払っている。額面金額と取得価額との差額はすべて金利の調整と認められるため、償却原価法(定額法)を適用する。決算日は X6年3月31日 (会計期間1年) であり、券面利子に関する処理はすでに適正に行われている。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 2. (借) 満期保有目的債券 40,000 / (貸) 有価証券利息 40,000
取得価額は 5,000,000円 × 96円 ÷ 100円 = 4,800,000円 であり、額面金額との差額 (金利調整差額) は 5,000,000円 − 4,800,000円 = 200,000円 です。取得日 X5年4月1日から償還日 X10年3月31日までの保有期間は5年なので、定額法による当期の償却額は 200,000円 ÷ 5年 = 40,000円 となります。取得価額が額面を下回る取得 (割引発行) なので帳簿価額を増額し、相手勘定は収益である「有価証券利息」を用います。よって「(借) 満期保有目的債券 40,000 / (貸) 有価証券利息 40,000」が正解です。選択肢3は貸借が逆で、額面を上回る価額で取得した (打歩発行) 場合の方向であり、本問の状況に反します。選択肢4は金利調整差額200,000円を期間按分せず一括で償却しており、償却原価法は償還までの期間にわたって配分するという原則に反します。選択肢1は金額は正しいものの相手勘定が誤りで、有価証券評価益は売買目的有価証券の時価評価で用いる科目です。償却原価法は時価評価ではなく利息の調整なので、有価証券利息を用います。
関連キーワード: 満期保有目的債券・償却原価法・有価証券利息・金利調整差額・決算整理
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


