日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第52問: 8桁精算表を作成している。残高試算表欄には繰越商品が借方520,000円、仕入が借方4,300,000円と記載されている。決算にあたり期末商品棚卸高は480,0
8桁精算表を作成している。残高試算表欄には繰越商品が借方520,000円、仕入が借方4,300,000円と記載されている。決算にあたり期末商品棚卸高は480,000円であり、売上原価は仕入勘定で算定する。棚卸減耗損および商品評価損は生じていない。このとき、繰越商品の行と仕入の行について、精算表の損益計算書欄・貸借対照表欄への記入として正しい組合せはどれか。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 4. 繰越商品は貸借対照表欄の借方に480,000円、仕入は損益計算書欄の借方に4,340,000円
精算表では、残高試算表欄の金額に修正記入欄を加減して各行の確定額を求め、資産・負債・純資産の行は貸借対照表欄へ、費用・収益の行は損益計算書欄へ、もとの残高と同じ側に移します。売上原価を仕入勘定で算定する決算整理仕訳は「(借) 仕入 520,000 / (貸) 繰越商品 520,000」と「(借) 繰越商品 480,000 / (貸) 仕入 480,000」の2本です。繰越商品の行は 520,000円 + 修正記入借方480,000円 − 修正記入貸方520,000円 = 480,000円 となり、資産なので貸借対照表欄の借方へ移ります。仕入の行は 4,300,000円 + 520,000円 − 480,000円 = 4,340,000円 となり、費用なので損益計算書欄の借方へ移ります。よって選択肢4が正解です。選択肢1は修正記入をまったく反映せず、残高試算表欄の金額をそのまま各欄へ移したもので、繰越商品が期首の金額のまま、仕入も売上原価に修正されていないため誤りです。選択肢2は繰越商品を損益計算書欄へ移している点が誤りです。繰越商品は期末に在庫として残っている資産であり、貸借対照表に「商品」として表示されます。損益計算書欄へ移るのは費用である仕入の行だけです。選択肢3は期首商品と期末商品の振替方向を逆にした金額 (4,300,000円 − 520,000円 + 480,000円 = 4,260,000円) であり、期首商品を仕入に加算し期末商品を仕入から控除するという売上原価算定の順序に反します。
関連キーワード: 精算表・損益計算書欄・貸借対照表欄・繰越商品・売上原価
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


