日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第34問: 標準原価計算を採用している当工場は、製造間接費を公式法変動予算により管理している。次の資料にもとづき、当月の製造間接費差異を4分法により分析した場合の組合せとし
標準原価計算を採用している当工場は、製造間接費を公式法変動予算により管理している。次の資料にもとづき、当月の製造間接費差異を4分法により分析した場合の組合せとして正しいものはどれか。 ・変動費率: 1時間あたり 400円 ・固定費予算 (月額): 900,000円 ・基準操業度 (月間の正常直接作業時間): 1,500時間 ・当月の実際直接作業時間: 1,400時間 ・当月の実際生産量に対する標準直接作業時間: 1,350時間 ・当月の製造間接費実際発生額: 1,480,000円
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 3. 予算差異 20,000円の不利差異、変動費能率差異 20,000円の不利差異、固定費能率差異 30,000円の不利差異、操業度差異 60,000円の不利差異
まず固定費率=900,000円÷1,500時間=600円/時間、標準配賦率=変動費率400円+固定費率600円=1,000円/時間。標準配賦額=1,000円×標準1,350時間=1,350,000円なので、総差異=1,350,000円−1,480,000円=△130,000円 (不利) です。4分法では次のように分解します。 【予算差異】実際操業度における予算許容額 (400円×1,400時間+900,000円=1,460,000円) −実際発生額1,480,000円=△20,000円 → 20,000円の不利差異。 【変動費能率差異】変動費率400円×(標準1,350時間−実際1,400時間)=△20,000円 → 20,000円の不利差異。 【固定費能率差異】固定費率600円×(標準1,350時間−実際1,400時間)=△30,000円 → 30,000円の不利差異。 【操業度差異】固定費率600円×(実際1,400時間−基準1,500時間)=△60,000円 → 60,000円の不利差異。 検算: △20,000−20,000−30,000−60,000=△130,000円で総差異と一致するため、選択肢3が正解です。選択肢1は操業度差異を600円×(標準1,350時間−基準1,500時間)=△90,000円としていますが、これは固定費能率差異を含んだ金額であり、固定費能率差異30,000円と二重に計上され合計が△160,000円となって総差異と一致しないため誤りです。選択肢2は予算差異の有利・不利が逆で、実際発生額が予算許容額を上回っているので不利差異が正しいです。選択肢4は変動費能率差異と固定費能率差異に用いる率を取り違えたもので、変動費能率差異には変動費率400円、固定費能率差異には固定費率600円を用います。
関連キーワード: 4分法・変動費能率差異・固定費能率差異・操業度差異・標準原価計算
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


