ビジ法2級の教材選びで気をつけたいのは、3級で通用したやり方をそのまま持ち込むことです。
形式は3級と同じ IBT/CBT 方式、100 点満点の 70 点以上、試験時間 90 分。使う教材も東京商工会議所が編集する公式テキスト+公式問題集という同じ組み合わせです。
それでも合格率は 2025年度で 39.8%(3級は 47.6%)。同じ形式・同じ教材構成で 8 ポイント差が付くのは、中身の要求水準が変わるからです。
まず 2 冊をそろえる
※価格・評価・在庫は変動します。上記は Amazon アソシエイトのリンクです。年度版と対応法令の時点は購入前に商品ページで確認してください。
3級との差は「分野が 2 つ増える」だけではない
| 3級 | 2級 | |
|---|---|---|
| 分野 | 8 分野 | 10 分野 |
| 合格基準 | 100 点満点の 70 点以上 | 同じ |
| 試験時間 | 90 分 | 同じ |
| 受験料(税込) | 5,500 円(IBT) | 7,700 円(IBT。CBT は +2,200 円) |
| 合格率(2025年度) | 47.6% | 39.8% |
増えるのは 担保物権・債権回収・倒産処理・紛争解決 という領域です。共通しているのは、お金が焦げつく場面の法務だということです。
🔴 この 4 領域は「制度を知っている」では点になりません。抵当権と質権と譲渡担保のどれが使われる場面か、相殺が使える条件は何か、破産と民事再生で債権の扱いがどう違うか——条文の要件レベルまで降りて初めて選択肢を切れます。
さらに厄介なのは、残る 6 分野も同じ名前のまま解像度が上がることです。3級で「契約の成立」を押さえた人が、2級で契約不適合責任の期間制限や解除の要件を問われて崩れる、という形になります。
▶️ つまり公式テキストの読み方が変わります。3級は地図を作る読み方で足りましたが、2級は要件を数える読み方が必要です。
公式問題集の役割が 3級と違う
3級なら、公式テキストを通読して要点を押さえれば 70 点が見えてきます。2級では、テキストを読んで分かった状態と、90 分で 70 点を取れる状態の距離が開きます。
理由は 2 つあります。
① 要件を「思い出す」のに時間がかかる。担保物権や倒産処理は要件が多く、選択肢を読んで即断できません。90 分という制約のなかでは、要件が反射で出てくる状態まで持っていく必要があります。
② 出題配分が公表されていない。東京商工会議所は分野ごとの出題数を公表していないため、「この分野は 5 問だから捨てる」という賭けが成立しません。科目別の足切りはないのに、実質的には全分野を触っておくことが要求されます。
公式問題集は出題の言い回しに合わせて作られているので、この 2 点を埋める役割を担います。2級では「テキストだけで様子を見る」が通りにくいのはここです。
年度版を合わせる理由
ビジネス実務法務検定の範囲は民法・会社法・労働法などで、改正が続きます。公式テキストは毎年改訂されます。
⚠️ 2級では特に効きます。3級のように制度の枠組みを問う出題なら改正の影響が及ばない箇所も多いのですが、2級は条文の要件そのものを問うため、改正前の記述を覚えるとそのまま誤りになります。
中古で年度落ちを買う場合は、年度と対応法令の時点を必ず確認してください。この試験に限っては、数百円の差より版の新しさが効きます。
テキストを読んだ範囲は、その日のうちに問題で当たる
要件は読んだだけでは残りません。「抵当権の物上代位はどこまで及ぶか」「相殺の要件は」といった箇所は、1 週間後にはまず思い出せません。
ビジ法2級の練習問題は、公式の 10 分野に対応させて 320 問を公開しています。各分野 32 問ずつなので、テキストの章を読み終えたらそのまま該当分野を回すという使い方ができます。
本試験の過去問ではなく、出題範囲から独自に作成したオリジナル予想問題です。各カテゴリ 5 問までは登録不要で解けます。本番と同じ 90 分・70 点判定の通し模試と期日つきの復習はプレミアム(月額 480 円)です。
分野ごとの攻め方は 予想問題 320 問の使い方 にまとめました。3級から順に取るかどうか迷っている場合は 3級の予想問題 320 問の使い方 も参照してください。
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