日商簿記2級 原価計算・CVP 練習問題 第22問: 当社は標準原価計算を採用し、製造間接費については公式法変動予算を用いている。次の資料にもとづき、当月の製造間接費の予算差異として正しいものはどれか。有利差異・不
当社は標準原価計算を採用し、製造間接費については公式法変動予算を用いている。次の資料にもとづき、当月の製造間接費の予算差異として正しいものはどれか。有利差異・不利差異の別も答えること。 [予算] 月間基準操業度 (直接作業時間) 2,000時間、変動費率 @300円/時間、固定費予算月額 900,000円 [実績] 標準操業度 (実際生産量に対する標準直接作業時間) 1,850時間、実際直接作業時間 1,900時間、製造間接費実際発生額 1,492,000円
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 2. 22,000円 (不利差異)
公式法変動予算における予算差異は「実際操業度における予算許容額 − 実際発生額」で求めます。予算許容額 = 変動費率@300円 × 実際直接作業時間1,900時間 + 固定費予算900,000円 = 570,000円 + 900,000円 = 1,470,000円。よって予算差異 = 1,470,000円 − 1,492,000円 = △22,000円となり、許された予算を超えて費用を使ったので22,000円の不利差異 (借方差異) です。したがって選択肢2が正解です。選択肢1は金額は正しいものの、実際発生額が予算許容額を上回っている以上は不利差異であり、有利・不利の判定を取り違えた誤りです。選択肢3の37,000円 (不利) は、予算許容額の計算に実際操業度1,900時間ではなく標準操業度1,850時間を用いた誤りで、@300円×1,850時間+900,000円=1,455,000円との差1,455,000円−1,492,000円=△37,000円としたものです。予算差異は「実際にその時間だけ作業したときにいくらまで使ってよかったか」を問うので、必ず実際操業度を用います。選択肢4の8,000円 (有利) は、基準操業度2,000時間における予算額@300円×2,000時間+900,000円=1,500,000円をそのまま予算許容額として1,500,000円−1,492,000円=+8,000円とした誤りで、これは固定予算の考え方であり公式法変動予算では誤りです。
関連キーワード: 公式法変動予算・予算差異・製造間接費差異・予算許容額・標準原価計算
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


