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日商簿記2級 原価計算・CVP 練習問題 第34問: ある会計期間において、当期の生産量が販売量を上回り、期末製品在庫が期首より増加した。この場合の全部原価計算による営業利益と直接原価計算による営業利益の関係および

問題 34 / 64あと 5 問で 60% に到達
中級原価計算・CVP

ある会計期間において、当期の生産量が販売量を上回り、期末製品在庫が期首より増加した。この場合の全部原価計算による営業利益と直接原価計算による営業利益の関係およびその原因に関する記述として、正しいものはどれか。なお、製品単位あたりの固定製造原価は期首・期末で同じであり、仕掛品はないものとする。

解答と解説を先に見る(クリックで展開)

正解: 2. 全部原価計算による営業利益のほうが大きくなる。全部原価計算では期末製品に固定製造原価の一部が含まれて次期に繰り延べられ、当期の費用となる固定製造原価が直接原価計算より少なくなるためである。

全部原価計算と直接原価計算で営業利益が異なる原因は、固定製造原価を製品原価に含めるか期間費用とするかの違い、すなわち固定製造原価が棚卸資産として次期に繰り延べられるかどうかにあります。生産量が販売量を上回り期末製品在庫が増加した場合、全部原価計算では増加した在庫に対応する固定製造原価が資産として次期に繰り延べられるため、当期の費用となる固定製造原価が直接原価計算より少なくなり、その分だけ営業利益は大きくなります。よって選択肢2が正解です。両者の差額は「期末在庫に含まれる固定製造原価−期首在庫に含まれる固定製造原価」に一致し、これを埋める手続きが固定費調整です。選択肢1は説明が逆です。固定製造原価を全額当期の費用として計上するのは直接原価計算であり、この場合は直接原価計算の営業利益のほうが小さくなります。選択肢3は誤りです。生産量と販売量が一致し在庫が増減しない場合には両者の営業利益は一致しますが、在庫が増減すれば繰り延べられる固定製造原価の額が変わるため利益額に差が生じます。選択肢4は結論は正しいものの理由が誤りです。変動販売費は販売活動に係る原価であり、全部原価計算でも直接原価計算でも製品原価には含めず、発生した期の費用として処理します。利益差の原因はあくまで固定製造原価の取扱いです。

関連キーワード: 全部原価計算・直接原価計算・営業利益の差異・固定製造原価・棚卸資産

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