日商簿記2級 原価計算・CVP 練習問題 第47問: 当社は高低点法により製造間接費を変動費と固定費に分解している。次の資料にもとづき、次期の直接作業時間を1,000時間と予定した場合の製造間接費の見積額として正し
当社は高低点法により製造間接費を変動費と固定費に分解している。次の資料にもとづき、次期の直接作業時間を1,000時間と予定した場合の製造間接費の見積額として正しいものはどれか。なお、下記の6か月分はすべて正常操業圏内のデータである。 [過去6か月の実績] 4月 直接作業時間 800時間 / 製造間接費 940,000円 5月 直接作業時間 1,050時間 / 製造間接費 1,065,000円 6月 直接作業時間 700時間 / 製造間接費 890,000円 7月 直接作業時間 950時間 / 製造間接費 1,015,000円 8月 直接作業時間 1,200時間 / 製造間接費 1,140,000円 9月 直接作業時間 900時間 / 製造間接費 990,000円
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 1. 1,040,000円
高低点法では、正常操業圏内の最高操業度と最低操業度の2点を結んで原価を変動費と固定費に分解します。最高は8月の1,200時間・1,140,000円、最低は6月の700時間・890,000円です。変動費率=(1,140,000円−890,000円)÷(1,200時間−700時間)=250,000円÷500時間=@500円/時間。固定費 (月額) は最高点から求めると1,140,000円−@500円×1,200時間=1,140,000円−600,000円=540,000円で、最低点から求めても890,000円−@500円×700時間=540,000円と一致します。よって原価分解式は「製造間接費=@500円×直接作業時間+540,000円」となり、1,000時間のときの見積額=@500円×1,000時間+540,000円=500,000円+540,000円=1,040,000円で、選択肢1が正解です。選択肢2の950,000円は、最高点の製造間接費を作業時間で割った総原価単価 (1,140,000円÷1,200時間=@950円) に1,000時間を掛けた誤りです。総原価には固定費が含まれるため、単純に比例計算すると操業度によって単価が変わってしまい正しく予測できません。選択肢3の500,000円は変動費部分のみで、固定費540,000円の加算が漏れています。選択肢4の1,390,000円は、固定費を最低点の製造間接費890,000円そのものと誤認し、変動費500,000円に加算した誤りです。固定費は最低点の総額ではなく、総額から変動費部分を差し引いた金額です。
関連キーワード: 原価予測・高低点法・変動費率・固定費・原価分解
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