日商簿記2級 原価計算・CVP 練習問題 第54問: 当社は標準原価計算を採用している。次の資料にもとづき、当月の直接材料費差異の総額と、これを分解した価格差異・数量差異の組合せとして正しいものはどれか。有利差異・
当社は標準原価計算を採用している。次の資料にもとづき、当月の直接材料費差異の総額と、これを分解した価格差異・数量差異の組合せとして正しいものはどれか。有利差異・不利差異の別も答えること。 [標準] 標準単価 @400円/kg、製品1個あたり標準消費量 3kg [生産データ] 月初仕掛品 200個 (加工進捗度50%)、当月完成品 1,000個、月末仕掛品 300個 (加工進捗度40%) [実績] 実際材料消費量 3,400kg、実際単価 @390円/kg なお、直接材料は工程の始点ですべて投入している。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 2. 総差異 6,000円(不利)・価格差異 34,000円(有利)・数量差異 40,000円(不利)
直接材料は工程の始点で全量投入するため、材料費の当月投入量は加工進捗度を考慮せず数量そのままで計算します。当月投入量=完成品1,000個+月末仕掛品300個−月初仕掛品200個=1,100個。 標準消費量=1,100個×3kg=3,300kg、標準直接材料費=3,300kg×@400円=1,320,000円。 実際直接材料費=3,400kg×@390円=1,326,000円。 総差異=1,320,000円−1,326,000円=−6,000円で6,000円の不利差異です。 価格差異=(標準単価@400円−実際単価@390円)×実際消費量3,400kg=+34,000円で有利差異、数量差異=(標準消費量3,300kg−実際消費量3,400kg)×標準単価@400円=−40,000円で不利差異です。34,000円−40,000円=−6,000円となり総差異と一致するため、選択肢2が正解です。 選択肢1は当月投入量を完成品1,000個としてしまい、標準消費量を3,000kgと誤ったものです。月末仕掛品にも始点で材料が投入済みであり、月初仕掛品の分は前月に投入されているため、投入量は完成品数量とは一致しません。 選択肢3は価格差異を実際消費量ではなく標準消費量3,300kgに掛けて33,000円とし、残りを数量差異とした誤りです。価格差異は実際に購入・消費した数量全体に生じる単価の差なので、必ず実際消費量を掛けます。 選択肢4はすべての有利・不利を逆にしています。実際単価が標準単価より安いので価格差異は有利、実際消費量が標準を上回るので数量差異は不利であり、逆にするのは誤りです。
関連キーワード: 標準原価計算・直接材料費差異・総差異・価格差異・数量差異
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


