日商簿記2級 原価計算・CVP 練習問題 第60問: 次の資料にもとづき、当期の安全余裕額 (実際売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかを示す金額) として正しいものはどれか。 [資料] ・販売単価 @2
次の資料にもとづき、当期の安全余裕額 (実際売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかを示す金額) として正しいものはどれか。 [資料] ・販売単価 @2,500円、当期販売量 9,000個 ・変動製造原価 @1,300円/個、変動販売費 @200円/個 ・固定製造原価 3,600,000円、固定販売費及び一般管理費 1,200,000円 ・期首・期末に製品および仕掛品の在庫はない
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 3. 10,500,000円
安全余裕額は「実際の売上高 − 損益分岐点売上高」で求めます。売上高がこの金額だけ落ち込むと損失に転じるという、経営の余裕度を金額で示した指標です。 (1) 実際売上高: 9,000個×@2,500円=22,500,000円 (2) 製品1個あたり変動費: @1,300円+@200円=@1,500円。変動費率は1,500÷2,500=60%なので、貢献利益率は40%です。 (3) 固定費総額: 3,600,000円+1,200,000円=4,800,000円。固定製造原価と固定販売費及び一般管理費の両方を含める点に注意します。 (4) 損益分岐点売上高: 4,800,000円÷0.4=12,000,000円 (5) 安全余裕額: 22,500,000円−12,000,000円=10,500,000円 よって選択肢3が正解です。検算として、営業利益は貢献利益 (22,500,000円×40%=9,000,000円) −固定費4,800,000円=4,200,000円であり、安全余裕額×貢献利益率=10,500,000円×40%=4,200,000円と一致します。 選択肢2は損益分岐点売上高そのものです。安全余裕額は実際売上高からこれを差し引いた金額であり、混同しないよう注意します。 選択肢1は営業利益4,200,000円です。営業利益は安全余裕額に貢献利益率を掛けた金額であり、安全余裕額そのものではありません。 選択肢4は固定費に固定製造原価3,600,000円だけを含めて損益分岐点売上高を3,600,000円÷0.4=9,000,000円と誤り、22,500,000円−9,000,000円=13,500,000円としたものです。固定販売費及び一般管理費も回収すべき固定費に含めます。
関連キーワード: CVP分析・安全余裕額・損益分岐点売上高・貢献利益率・固定費総額
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


