日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第41問: 次の資料にもとづき、損益計算書に表示される当期純利益の金額として正しいものはどれか。 ・税引前当期純利益 2,400,000円 ・当期の法人税、住民税及び事業税
次の資料にもとづき、損益計算書に表示される当期純利益の金額として正しいものはどれか。 ・税引前当期純利益 2,400,000円 ・当期の法人税、住民税及び事業税 760,000円 ・繰延税金資産の期首残高 90,000円、期末残高 150,000円 なお、繰延税金負債は生じておらず、税効果会計の対象となる一時差異はすべて将来減算一時差異である。上記のほかに考慮すべき事項はない。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 4. 1,700,000円
まず法人税等調整額を求めます。繰延税金資産は期首90,000円から期末150,000円へ 150,000円 − 90,000円 = 60,000円 増加しており、その仕訳は「(借) 繰延税金資産 60,000 / (貸) 法人税等調整額 60,000」です。法人税等調整額が貸方に生じるということは、損益計算書上は法人税等を減額する働きをします。損益計算書の末尾は「税引前当期純利益 − 法人税、住民税及び事業税 ± 法人税等調整額 = 当期純利益」の形で示されるため、当期純利益 = 2,400,000円 − 760,000円 + 60,000円 = 1,700,000円 となり、選択肢4が正解です。選択肢2の1,640,000円は 2,400,000円 − 760,000円 で法人税等調整額を一切考慮しなかった金額であり、税効果会計を適用した本問では誤りです。選択肢3の1,580,000円は 2,400,000円 − 760,000円 − 60,000円 と、法人税等調整額を加算すべきところを減算してしまった誤りです。繰延税金資産の増加は法人税等の減額調整になるため符号が逆です。選択肢1の1,790,000円は 2,400,000円 − 760,000円 + 150,000円 と、繰延税金資産の期末残高そのものを調整額としてしまった誤りです。法人税等調整額は残高ではなく期首と期末の差額(増減額)で計算します。
関連キーワード: 当期純利益・法人税等調整額・税効果会計・損益計算書・繰延税金資産
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


