日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第60問: 当社は X5年4月1日に、所有権移転外ファイナンス・リース取引により機械装置を借り受けた。次の条件にもとづき、X6年3月31日を決算日とする貸借対照表における表
当社は X5年4月1日に、所有権移転外ファイナンス・リース取引により機械装置を借り受けた。次の条件にもとづき、X6年3月31日を決算日とする貸借対照表における表示として正しいものはどれか。 ・リース期間 5年、年間リース料 1,200,000円 (毎年3月31日に後払い、当期分は支払済み) ・リース資産の計上価額 (見積現金購入価額) 5,400,000円、利子抜き法により処理する ・利息相当額はリース期間にわたり定額法により配分する ・リース資産の減価償却は、リース期間を耐用年数、残存価額をゼロとする定額法による
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正解: 3. 有形固定資産にリース資産 4,320,000円、流動負債にリース債務 1,080,000円、固定負債にリース債務 3,240,000円
利子抜き法では、リース資産およびリース債務を利息相当額を含まない5,400,000円で計上します。利息相当額の総額は 1,200,000円 × 5年 − 5,400,000円 = 600,000円 であり、定額法により配分すると1年あたり 600,000円 ÷ 5年 = 120,000円 です。X6年3月31日の支払時の仕訳は「(借) リース債務 1,080,000、支払利息 120,000 / (貸) 当座預金など 1,200,000」となり、リース債務の残高は 5,400,000円 − 1,080,000円 = 4,320,000円 です。このうち翌期に返済する元本1,080,000円は流動負債、残る 4,320,000円 − 1,080,000円 = 3,240,000円 は固定負債に表示します。リース資産は当期の減価償却費 5,400,000円 ÷ 5年 = 1,080,000円 を差し引いた 4,320,000円 が帳簿価額であり、機械装置を借り受けたものなので有形固定資産に「リース資産」として表示します。よって選択肢3が正解です。選択肢2はリース資産の減価償却を反映せず取得価額のまま表示し、さらにリース債務を全額固定負債としている二重の誤りです。選択肢1はリース資産の金額は正しいものの、リース債務を全額固定負債としている点が誤りです。借入金と同様に一年基準を適用し、翌期の返済分は流動負債へ振り替えます。選択肢4はリース資産を無形固定資産に表示している点が誤りです。リース資産は借り手が自ら購入した場合と同様に会計処理するため、対象物件の性質に応じて有形固定資産または無形固定資産に表示し、機械装置であれば有形固定資産です。
関連キーワード: ファイナンス・リース・リース資産・リース債務・利子抜き法・一年基準
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