日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第61問: 次の決算整理仕訳として正しいものはどれか。 当社の会計期間は X5年4月1日から X6年3月31日までの1年である。X5年6月1日に、満期保有目的で D社社債
次の決算整理仕訳として正しいものはどれか。 当社の会計期間は X5年4月1日から X6年3月31日までの1年である。X5年6月1日に、満期保有目的で D社社債 (額面総額4,000,000円) を額面100円につき100円で取得した。券面利子率は年1.5%、利払日は毎年5月末日および11月末日の年2回 (後払い) であり、X5年11月30日の利払日には利息を適正に受け取っている。決算にあたり、未収分の利息を見越計上する。なお、額面金額と取得価額が一致しているため償却原価法は適用せず、利息は月割計算による。
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正解: 1. (借) 未収有価証券利息 20,000 / (貸) 有価証券利息 20,000
1年分の券面利息は 4,000,000円 × 1.5% = 60,000円 であり、1か月あたり 60,000円 ÷ 12か月 = 5,000円 です。X5年11月30日の利払日には X5年6月1日から11月30日までの6か月分30,000円を受け取っているため、決算日 X6年3月31日の時点で未収となっているのは X5年12月1日から X6年3月31日までの4か月分です。5,000円 × 4か月 = 20,000円 を、資産である「未収有価証券利息」と収益である「有価証券利息」として見越計上するので、選択肢1が正解です。なお未収有価証券利息は貸借対照表上、流動資産の「未収収益」として表示されます。選択肢2の30,000円は半年分 (6か月分) の利息であり、これはすでに X5年11月30日に受け取り済みの金額です。決算日までの未収期間は次の利払日 X6年5月末日までの途中である4か月にすぎないため、二重計上になります。選択肢3の50,000円は取得日 X5年6月1日から決算日 X6年3月31日までの10か月分 (5,000円 × 10か月) であり、11月30日に受領済みの6か月分30,000円を控除し忘れた誤りです。見越計上するのは、あくまで前回の利払日の翌日から決算日までに発生した未収分だけです。選択肢4は金額は正しいものの貸借が逆で、これは翌期首に行う再振替仕訳の形であり、決算整理としては当期の収益を減らしてしまうため誤りです。
関連キーワード: 満期保有目的債券・未収有価証券利息・有価証券利息・収益の見越し・経過勘定
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