日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第41問: 単純総合原価計算を採用している当工場では、A材料を工程の始点で全量投入し、B材料を工程の終点で全量投入している。加工費は工程を通じて加工進捗度に応じて発生する。
単純総合原価計算を採用している当工場では、A材料を工程の始点で全量投入し、B材料を工程の終点で全量投入している。加工費は工程を通じて加工進捗度に応じて発生する。次の資料にもとづき、平均法によって月末仕掛品原価を計算しなさい。仕損・減損は発生していない。 ・月初仕掛品: 200個 (加工進捗度50%) A材料費 60,000円、加工費 24,000円 ・当月投入: 1,000個 A材料費 540,000円、B材料費 240,000円、加工費 480,000円 ・当月完成品: 1,000個 ・月末仕掛品: 200個 (加工進捗度60%)
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 4. 154,000円
工程の終点で投入される材料は、終点に到達していない月末仕掛品にはまだ投入されていません。したがってB材料費は月末仕掛品には一切配分せず、全額を完成品が負担します。 【A材料費 (始点投入)】数量ベースで配分。合計=60,000円+540,000円=600,000円。単価=600,000円÷(完成品1,000個+月末仕掛品200個)=600,000円÷1,200個=500円。月末仕掛品のA材料費=500円×200個=100,000円。 【B材料費 (終点投入)】月末仕掛品は加工進捗度60%で終点を通過していないため負担額は0円。240,000円は全額が完成品原価となります。 【加工費】完成品換算量ベース。月末仕掛品の換算量=200個×60%=120個。換算量合計=1,000個+120個=1,120個。合計加工費=24,000円+480,000円=504,000円。単価=504,000円÷1,120個=450円。月末仕掛品の加工費=450円×120個=54,000円。 月末仕掛品原価=100,000円+0円+54,000円=154,000円となり、選択肢4が正解です。 選択肢1の194,000円は、終点投入のB材料費を始点投入と同様に数量按分してしまった誤り (240,000円÷1,200個=200円、200円×200個=40,000円を加算) です。材料は投入時点によって配分の仕方が変わり、終点投入分は完成品だけが負担します。 選択肢3の184,000円は、加工費を完成品換算量ではなく数量1,200個で按分した誤り (504,000円÷1,200個=420円、420円×200個=84,000円) です。 選択肢2の100,000円はA材料費だけで、加工費54,000円の配分が漏れています。
関連キーワード: 総合原価計算・終点投入・材料の投入時点・平均法・月末仕掛品
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


