日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第43問: 単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、平均法・度外視法によって月末仕掛品原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している。正常仕損
単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、平均法・度外視法によって月末仕掛品原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している。正常仕損は工程の40%の地点で発生しており、仕損品に評価額はない。月末仕掛品の加工進捗度は仕損の発生点を通過しているため、正常仕損費は完成品と月末仕掛品の両者が負担する。 ・月初仕掛品: 200個 (加工進捗度50%) 直接材料費 52,000円、加工費 30,000円 ・当月投入: 1,300個 直接材料費 368,000円、加工費 432,000円 ・正常仕損: 100個 (工程の40%地点で発生) ・月末仕掛品: 200個 (加工進捗度60%) ・当月完成品: 1,200個
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正解: 1. 102,000円
度外視法で正常仕損費を完成品と月末仕掛品の両者に負担させる場合は、仕損の数量・完成品換算量を配分計算からいっさい除外 (度外視) します。こうすると仕損に相当する原価が自動的に完成品と月末仕掛品の双方に上乗せされます。 【直接材料費】始点投入なので数量ベース。合計=52,000円+368,000円=420,000円。分母には仕損100個を含めず、完成品1,200個+月末仕掛品200個=1,400個とします。単価=420,000円÷1,400個=300円。月末仕掛品の材料費=300円×200個=60,000円。 【加工費】完成品換算量ベース。月末仕掛品の換算量=200個×60%=120個。分母は仕損の換算量を含めず、1,200個+120個=1,320個。合計加工費=30,000円+432,000円=462,000円。単価=462,000円÷1,320個=350円。月末仕掛品の加工費=350円×120個=42,000円。 月末仕掛品原価=60,000円+42,000円=102,000円となり、選択肢1が正解です。 選択肢2の126,000円は、加工費を完成品換算量ではなく数量1,400個で按分した誤り (462,000円÷1,400個=330円、330円×200個=66,000円) です。 選択肢3の78,000円は、始点投入である直接材料費にまで加工進捗度60%を掛けてしまった誤り (300円×120個=36,000円) です。始点投入の材料は月末仕掛品も数量分を全額負担します。 選択肢4の60,000円は直接材料費だけで、加工費42,000円の配分が漏れています。なお仕損を分母に含めて計算すると仕損費を完成品だけに負担させる処理になり、月末仕掛品が仕損発生点を通過している本問の前提と合いません。
関連キーワード: 正常仕損・度外視法・両者負担・平均法・総合原価計算
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