日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第44問: 単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、平均法・度外視法によって当月の完成品総合原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している。減
単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、平均法・度外視法によって当月の完成品総合原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している。減損はすべて正常なもので、月末仕掛品の加工進捗度は減損の発生点に達していないため、正常減損費は完成品のみが負担する。 ・月初仕掛品: 400個 (加工進捗度50%) 直接材料費 32,000円、加工費 42,000円 ・当月投入: 2,200個 直接材料費 280,000円、加工費 420,000円 ・正常減損: 200個 (工程の50%地点で発生) ・月末仕掛品: 400個 (加工進捗度25%) ・当月完成品: 2,000個
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正解: 1. 705,000円
正常減損費を完成品のみに負担させる場合は、減損の数量・完成品換算量を配分計算の分母に含めます。こうすると月末仕掛品は減損がなかった場合と同じ単価で計算され、減損分の原価はすべて完成品側に残ります。 【直接材料費】始点投入なので数量ベース。合計=32,000円+280,000円=312,000円。分母=完成品2,000個+減損200個+月末仕掛品400個=2,600個。単価=312,000円÷2,600個=120円。月末仕掛品の材料費=120円×400個=48,000円。完成品の材料費=312,000円−48,000円=264,000円 (=120円×2,200個で、減損200個分も完成品が負担しています)。 【加工費】完成品換算量ベース。減損の換算量=200個×50%=100個、月末仕掛品の換算量=400個×25%=100個。分母=2,000個+100個+100個=2,200個。合計加工費=42,000円+420,000円=462,000円。単価=462,000円÷2,200個=210円。月末仕掛品の加工費=210円×100個=21,000円。完成品の加工費=462,000円−21,000円=441,000円。 完成品総合原価=264,000円+441,000円=705,000円となり、選択肢1が正解です。 選択肢4の700,000円は、減損を度外視して分母から除き、完成品と月末仕掛品の両者に負担させてしまった誤り (材料312,000円÷2,400個=130円、加工462,000円÷2,100個=220円で計算) です。本問は月末仕掛品の加工進捗度25%が減損発生点50%に達していないため、完成品のみ負担となります。 選択肢2の726,000円は、減損の加工費について発生点の進捗度50%を考慮せず200個分をそのまま完成品に負担させた誤り (210円×2,200個=462,000円) です。減損も完成品換算して計算します。 選択肢3の774,000円は、月初仕掛品原価と当月製造費用の総額であり、月末仕掛品原価69,000円 (=48,000円+21,000円) を控除し忘れた誤りです。
関連キーワード: 正常減損・完成品のみ負担・度外視法・平均法・完成品総合原価
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