日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第45問: 単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、先入先出法・度外視法によって当月の完成品総合原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している
単純総合原価計算を採用している当工場の次の資料にもとづき、先入先出法・度外視法によって当月の完成品総合原価を計算しなさい。直接材料は工程の始点で全量投入している。正常仕損は工程の終点で発生しているため、正常仕損費は完成品のみが負担する。仕損品には評価額があり、その総額は15,000円である。 ・月初仕掛品: 200個 (加工進捗度50%) 直接材料費 45,000円、加工費 24,000円 ・当月投入: 1,500個 直接材料費 360,000円、加工費 518,000円 ・正常仕損: 100個 (工程の終点で発生、仕損品評価額 総額15,000円) ・月末仕掛品: 200個 (加工進捗度40%) ・当月完成品: 1,400個
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正解: 2. 856,000円
仕損が工程の終点で発生している場合、仕損費は完成品のみが負担するため、仕損品評価額も完成品原価から直接控除します。仕損の数量・換算量は完成品側の計算に含めます。 【直接材料費】始点投入なので数量ベース。当月投入分の単価=360,000円÷1,500個=240円。月末仕掛品の材料費=240円×200個=48,000円。 【加工費】当月投入分の完成品換算量=完成品1,400個−月初換算量 (200個×50%=100個)+仕損換算量 (100個×100%=100個)+月末換算量 (200個×40%=80個)=1,480個。単価=518,000円÷1,480個=350円。月末仕掛品の加工費=350円×80個=28,000円。 月末仕掛品原価=48,000円+28,000円=76,000円。 完成品総合原価=(月初45,000円+24,000円+当月360,000円+518,000円)−月末仕掛品76,000円−仕損品評価額15,000円=947,000円−76,000円−15,000円=856,000円となり、選択肢2が正解です。なお仕損品評価額15,000円は仕掛品勘定から控除され、「仕損品」等の資産として計上されます。 選択肢1の871,000円は、仕損品評価額15,000円を控除し忘れた誤りです。仕損品は売却や再利用により価値を回収できるため、その分だけ完成品原価は軽くなります。 選択肢3の858,000円は、仕損品評価額を当月投入の直接材料費から控除して按分した誤り ((360,000円−15,000円)÷1,500個=230円で月末仕掛品の材料費46,000円) です。終点発生で完成品のみ負担の場合、評価額は完成品原価から直接控除するため、月末仕掛品に評価額の影響を及ぼしてはいけません。 選択肢4の932,000円は、仕損品評価額15,000円は控除したものの、月末仕掛品原価76,000円を控除し忘れた誤りです。
関連キーワード: 正常仕損・仕損品評価額・完成品のみ負担・先入先出法・度外視法
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