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日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第57問: 製造間接費について実際配賦ではなく予定配賦を行う理由として、最も適切なものはどれか。

問題 57 / 62あと 5 問で 100% に到達
初級工業簿記

製造間接費について実際配賦ではなく予定配賦を行う理由として、最も適切なものはどれか。

解答と解説を先に見る(クリックで展開)

正解: 2. 実際配賦では、実際発生額と実際操業度が月ごとに変動するため同じ製品でも月によって単位原価が変わってしまい、また実際発生額が確定する月末まで配賦額を計算できず原価計算が遅れるから。

実際配賦には主に2つの欠点があります。第一に、実際配賦率は「実際発生額÷実際操業度」で求めるため、季節変動などで操業度が低い月には固定費の負担が1単位あたりで重くなり、同じ製品なのに月によって単位原価が変動してしまいます(単位原価の変動性)。第二に、実際発生額は月末を過ぎないと確定しないため、それまで製品原価を計算できず、原価計算が遅れます(計算の遅延)。予定配賦率をあらかじめ設定しておけば、作業が終わり次第ただちに配賦でき、単位原価も安定します。よって選択肢2が正解です。選択肢1は誤りです。予定配賦率は正常な操業度と製造間接費予算にもとづいて設定するものであり、実際発生額より低くなるとは限りません(予定より実際が少なければ有利差異が生じます)。また利益を意図的に大きく見せる目的は正しい原価計算の目的ではありません。選択肢3も誤りです。予定配賦をしても実際発生額は集計する必要があり、予定配賦額との差額を製造間接費配賦差異として把握し、期末に売上原価などで調整します。選択肢4は誤りです。実際配賦でも固定費を含む実際発生額の全額が製品に配賦されます。固定費が配賦されないのは直接原価計算の考え方であり、実際配賦の欠点ではありません。

関連キーワード: 製造間接費・予定配賦・実際配賦・配賦率・原価計算の迅速化

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