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日商簿記2級 工業簿記 練習問題 第58問: 当工場は直接工の賃金消費額を予定賃率(1時間あたり1,150円)で計算している。当月の直接工の就業時間の内訳は、加工時間620時間、段取時間40時間(いずれも特

問題 58 / 62あと 4 問で 100% に到達
中級工業簿記

当工場は直接工の賃金消費額を予定賃率(1時間あたり1,150円)で計算している。当月の直接工の就業時間の内訳は、加工時間620時間、段取時間40時間(いずれも特定の製造指図書のために要した時間)、間接作業時間80時間、手待時間20時間であった。また、当月の直接工の実際賃金消費額(要支払額)は890,000円であった。当月末に行う①消費賃金の振替仕訳と②賃率差異の把握の仕訳の組合せとして正しいものはどれか。

解答と解説を先に見る(クリックで展開)

正解: 2. ① (借) 仕掛品 759,000 / 製造間接費 115,000 (貸) 賃金・給料 874,000 ② (借) 賃率差異 16,000 (貸) 賃金・給料 16,000

直接工の就業時間は「直接作業時間」と「間接作業時間・手待時間」に区分し、直接作業時間分だけを直接労務費(仕掛品)、それ以外を間接労務費(製造間接費)とする。ここで段取時間は特定の製造指図書のために要した時間なので直接作業時間に含める点が判断のポイントである。 ・直接作業時間 = 加工時間620時間 + 段取時間40時間 = 660時間 ・直接労務費 = 660時間 × 1,150円 = 759,000円 → 仕掛品 ・間接労務費 = (間接作業時間80時間 + 手待時間20時間) × 1,150円 = 100時間 × 1,150円 = 115,000円 → 製造間接費 ・予定消費額合計 = 759,000 + 115,000 = 874,000円 → 賃金・給料の貸方 次に賃率差異は「予定消費額 - 実際消費額(要支払額)」で求める。874,000円 - 890,000円 = △16,000円、すなわち実際の方が16,000円多いので借方(不利)差異である。賃金・給料勘定には借方に要支払額890,000円、貸方に消費額874,000円が記入され、借方残高16,000円が残るので、これを賃率差異勘定の借方へ振り替える。よって②は (借) 賃率差異 16,000 / (貸) 賃金・給料 16,000 となり、選択肢2が正しい。 選択肢1は誤り。段取時間40時間を間接作業時間として扱い、仕掛品を620時間×1,150円=713,000円、製造間接費を140時間×1,150円=161,000円としている。段取時間は特定指図書のための作業なので直接作業時間であり、この区分は誤りである。 選択肢3は誤り。手待時間20時間を消費額の計算から除外しており、製造間接費が80時間×1,150円=92,000円、消費額合計が851,000円となっている。手待時間も直接工の就業時間として賃金が支払われるので、間接労務費として必ず消費額に含める。その結果、賃率差異も39,000円と過大になっている。 選択肢4は誤り。①の消費額の計算は正しいが、②の賃率差異の貸借が逆になっている。実際消費額890,000円が予定消費額874,000円を上回る不利差異なので賃率差異は借方に計上する。選択肢4のように賃率差異を貸方に計上すると有利差異を意味してしまい、賃金・給料勘定の借方残高16,000円も解消されない。

関連キーワード: 予定賃率・段取時間・手待時間・賃率差異・直接労務費

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