日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第33問: 次の資料にもとづき、当期(×3年4月1日〜×4年3月31日)の損益計算書に計上される有価証券利息の金額として正しいものはどれか。 ① ×3年4月1日にA社社債(
次の資料にもとづき、当期(×3年4月1日〜×4年3月31日)の損益計算書に計上される有価証券利息の金額として正しいものはどれか。 ① ×3年4月1日にA社社債(額面総額5,000,000円)を満期保有目的で、額面100円につき96.40円で取得し、代金は当座預金から支払った。 ② この社債の償還日は×8年3月31日(取得日から5年)、クーポン利率は年1.2%、利払日は毎年3月31日の年1回である。 ③ 取得価額と額面金額との差額は、すべて金利の調整と認められるため、定額法による償却原価法を適用する。 ④ 会計期間は1年、決算日は3月31日である。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 4. 96,000円
有価証券利息は「クーポン利息」と「償却原価法による当期償却額」の合計です。まず取得価額は5,000,000円×96.40円÷100円=4,820,000円。額面5,000,000円との差額(金利調整差額)は5,000,000−4,820,000=180,000円で、これを償還までの5年間にわたり定額法で配分すると1年あたり180,000÷5年=36,000円です。当期は取得日から満1年経過しているため36,000円を償却します(仕訳は「(借)満期保有目的債券36,000/(貸)有価証券利息36,000」)。次にクーポン利息は5,000,000×1.2%=60,000円。したがって当期の有価証券利息=60,000+36,000=96,000円となり、選択肢4が正解です。選択肢2の60,000円はクーポン利息のみで償却額を加算し忘れた金額です。選択肢3の36,000円は当期償却額のみでクーポン利息を含めていません。選択肢1の24,000円はクーポン利息から償却額を差し引いた金額ですが、取得価額が額面を下回る場合(割引発行)の償却額は債券の帳簿価額を増やすとともに有価証券利息を増加させるものであり、減算するのは誤りです。
関連キーワード: 満期保有目的債券・償却原価法・定額法・有価証券利息・金利調整差額
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


