日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第52問: 当社は支店独立会計制度を採用しており、本店から支店へ商品を送付する際には原価に25%の利益を加算した振替価格を用いている。決算にあたり支店の期末商品棚卸高を調べ
当社は支店独立会計制度を採用しており、本店から支店へ商品を送付する際には原価に25%の利益を加算した振替価格を用いている。決算にあたり支店の期末商品棚卸高を調べたところ、次のとおりであった。 ・支店の期末商品棚卸高の合計 1,000,000円 ・うち本店から仕入れた商品 750,000円 (振替価格ベース) ・残り250,000円は支店が外部から直接仕入れた商品 本支店合併貸借対照表に計上される支店分の商品の金額として正しいものはどれか。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 2. 850,000円
本支店合併財務諸表は企業全体を1つの会計単位として作成するため、本店が支店に付加した利益(内部利益)は未実現であり除去しなければなりません。原価に25%を加算しているので振替価格=原価×1.25、振替価格に対する内部利益の割合は0.25÷1.25=1/5です。本店から仕入れた商品750,000円に含まれる内部利益=750,000×0.25÷1.25=150,000円(原価600,000円+内部利益150,000円=750,000円で検算できます)。支店が外部から直接仕入れた250,000円には内部利益が含まれないため控除しません。したがって合併貸借対照表の商品=1,000,000-150,000=850,000円となり、選択肢2が正解です(仕訳では「(借)繰延内部利益控除150,000/(貸)繰延内部利益150,000」として商品から控除します)。選択肢1は内部利益を1,000,000×0.25÷1.25=200,000円として控除した金額で、外部仕入分250,000円にまで内部利益が含まれているとした誤りです。選択肢3は内部利益を750,000×25%=187,500円として控除した金額で、25%は原価に対する加算率であり振替価格に掛けてはいけません。選択肢4は内部利益を控除していない支店の帳簿上の金額であり誤りです。
関連キーワード: 本支店会計・内部利益・繰延内部利益・本支店合併財務諸表・振替価格
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 簿記2級
日商簿記2級は独学か通信講座か|工業簿記でつまずく人の判断軸と費用比較
日商簿記2級を独学で進めるか通信講座を使うか、工業簿記でつまずく人向けに判断軸を整理。市販テキスト独学と通信講座の費用比較、3級保有や数字への苦手意識など適性チェック、挫折しやすい論点と切り替えの目安を編集部がまとめます。
- 簿記2級
簿記2級 予想問題 311 問の使い方|工業簿記で 4 割を取りにいく演習設計
日商簿記2級の公式が公開しているのはネット試験のサンプル問題で、年度別の過去問がまとまって手に入る形ではありません。90 分・70% 合格の試験に対し、商業簿記 3 分野 + 工業簿記 2 分野の予想問題 311 問で「仕訳の速度」と「工業簿記の得点率」を作る使い方をまとめました。
- 簿記2級
日商簿記2級 商業簿記の決算整理|有価証券・税効果・一年基準の落とし所
日商簿記2級の商業簿記でつまずきやすい決算整理を論点別に整理。有価証券の保有目的別処理、税効果会計、一年基準による表示区分、当座借越、200%定率法、商品評価損の表示までを式と理由で解説します。


