日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第53問: 次の資料にもとづき、当期(×5年4月1日〜×6年3月31日)の株主資本等変動計算書における「株主資本合計」の当期末残高として正しい金額はどれか。なお当社には評価
次の資料にもとづき、当期(×5年4月1日〜×6年3月31日)の株主資本等変動計算書における「株主資本合計」の当期末残高として正しい金額はどれか。なお当社には評価・換算差額等および新株予約権はない。 【当期首残高】 ・資本金 50,000,000円 ・資本準備金 8,000,000円 ・その他資本剰余金 1,200,000円 ・利益準備金 2,000,000円 ・別途積立金 700,000円 ・繰越利益剰余金 4,500,000円 ・自己株式 △900,000円 【当期中の変動】 ① ×5年5月1日、募集株式を発行し払込金額6,000,000円が当座預金に払い込まれた。払込金額の全額を資本金に組み入れた。 ② ×5年6月の株主総会において、繰越利益剰余金を財源とする配当金3,000,000円の支払いを決議した(支払いは当期中に完了)。あわせて会社法の規定に従い利益準備金を積み立て、さらに別途積立金500,000円を積み立てた。 ③ ×5年11月、保有する自己株式(帳簿価額400,000円)を550,000円で処分し、代金は当座預金に入金された。 ④ 当期純利益5,200,000円を計上した。 上記以外に純資産の変動はない。
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正解: 1. 74,250,000円
株主資本等変動計算書は、横に純資産の各項目を並べ、縦に「当期首残高+当期変動額=当期末残高」を示す様式です。したがって株主資本合計の当期末残高は、当期首残高65,500,000円(50,000,000+8,000,000+1,200,000+2,000,000+700,000+4,500,000-900,000)に、株主資本の総額を動かす変動だけを加減して求めます。①新株発行は払込金額6,000,000円だけ株主資本を増やします。②配当金3,000,000円は社外流出なので減少します。利益準備金の積立額は「配当金×1/10=300,000円」と「資本金×1/4=12,500,000円-(資本準備金8,000,000+利益準備金2,000,000)=2,500,000円」の小さい方で300,000円ですが、これも別途積立金500,000円の積立も繰越利益剰余金からの振替(計数の変動)にすぎず、株主資本合計は動きません。③自己株式の処分は、控除項目である自己株式が帳簿価額400,000円だけ減り、処分価額との差額150,000円がその他資本剰余金(自己株式処分差益)となるので、合計では処分価額550,000円だけ増加します。④当期純利益5,200,000円が繰越利益剰余金を増やします。よって65,500,000+6,000,000-3,000,000+550,000+5,200,000=74,250,000円となり選択肢1が正解です。個別に積み上げても、資本金56,000,000+資本準備金8,000,000+その他資本剰余金1,350,000+利益準備金2,300,000+別途積立金1,200,000+繰越利益剰余金5,900,000-自己株式500,000=74,250,000円で一致します。選択肢2の74,750,000円は、期末に残る自己株式500,000円を控除項目として差し引き忘れた金額です。自己株式は純資産の部の末尾に△を付して控除する形式で表示します。選択肢3の74,100,000円は、自己株式の処分を帳簿価額400,000円だけで処理し、自己株式処分差益150,000円をその他資本剰余金に計上し忘れた金額です。選択肢4の73,950,000円は、利益準備金の積立300,000円を株主資本の減少と誤って扱った金額で、準備金の積立は利益剰余金内部の振替にすぎません。
関連キーワード: 株主資本等変動計算書・当期末残高・株主資本合計・自己株式処分差益・計数の変動
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