日商簿記2級 商業簿記・仕訳 練習問題 第56問: 次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社は前期に多額の損失を計上し、繰越利益剰余金が1,450,000円の借方残高(欠損)となっている。本日の株主総会にお
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社は前期に多額の損失を計上し、繰越利益剰余金が1,450,000円の借方残高(欠損)となっている。本日の株主総会において、この欠損を填補することを決議した。填補は、まず別途積立金の全額800,000円を取り崩して充当し、なお不足する額は利益準備金(残高2,400,000円)を取り崩して充当する。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 4. (借) 別途積立金 800,000・利益準備金 650,000 / (貸) 繰越利益剰余金 1,450,000
繰越利益剰余金が借方残高(欠損)のときは、任意積立金や準備金を取り崩して繰越利益剰余金の貸方に振り替え、欠損を填補します。填補に必要な額は欠損額の1,450,000円です。まず別途積立金の全額800,000円を取り崩し、不足する1,450,000円−800,000円=650,000円を利益準備金から取り崩します。取り崩す側は純資産の減少なので借方、填補される繰越利益剰余金は借方残高が減る(貸方に記入する)ので貸方です。したがって選択肢4が正解です(貸借とも1,450,000円で一致)。選択肢1は貸借が全体的に逆で、繰越利益剰余金の借方残高をさらに増やし、取り崩すべき別途積立金と利益準備金を増加させる処理になっており誤りです。選択肢3は利益準備金の残高2,400,000円を全額取り崩しており、欠損額1,450,000円を大きく超える3,200,000円を填補しています。必要額を超えて取り崩す指示はなく、繰越利益剰余金が1,750,000円の貸方残高になってしまうため誤りです。選択肢2は不足額の充当元を「資本準備金」としていますが、問題文の指示は利益準備金の取崩しです。また資本準備金は株主の払込みを源泉とする資本剰余金であり、利益の欠損填補に用いる場合は所定の手続が別途必要になるため誤りです。
関連キーワード: 欠損填補・別途積立金・任意積立金の取崩・繰越利益剰余金・利益準備金
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