日商簿記2級 商業簿記・仕訳 練習問題 第60問: 次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社はA社と、商品Xおよび商品Yを引き渡す1つの契約を締結した。取引価格は900,000円であり、商品Xの独立販売価格
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社はA社と、商品Xおよび商品Yを引き渡す1つの契約を締結した。取引価格は900,000円であり、商品Xの独立販売価格は600,000円、商品Yの独立販売価格は400,000円である。取引価格は独立販売価格の比率にもとづいて各履行義務に配分する。契約では、商品Xと商品Yの両方の引渡しが完了した後に対価の請求を行うことになっている。本日、商品Xのみを引き渡した(商品Yは翌月引渡しの予定である)。
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正解: 4. (借) 契約資産 540,000 / (貸) 売上 540,000
1つの契約に複数の履行義務が含まれる場合、取引価格を独立販売価格の比率で各履行義務に配分します。独立販売価格の合計は600,000円+400,000円=1,000,000円なので、商品Xへの配分額は900,000円×600,000円÷1,000,000円=540,000円、商品Yへの配分額は900,000円×400,000円÷1,000,000円=360,000円です。商品Xを引き渡した時点でその履行義務が充足されるため、540,000円を「売上」として計上します。一方、対価の請求は商品Yの引渡し後であり、この時点では対価に対する法的な請求権(無条件の権利)がまだ生じていないため、相手勘定は「売掛金」ではなく「契約資産」を用います。したがって選択肢4が正解です。選択肢1は取引価格の配分を行わず、商品Xの独立販売価格600,000円をそのまま収益としています。取引価格900,000円は独立販売価格の合計1,000,000円より低く設定されており、その値引部分を各履行義務に按分する必要があるため誤りです。選択肢3は金額は正しいものの、まだ請求できない段階で「売掛金」を計上しています。売掛金は対価を受け取る無条件の権利が生じたときに用いる勘定であり、商品Yの引渡しという条件が残っている本問では契約資産とすべきで誤りです。選択肢2は両方の引渡し完了まで収益を計上しないとしていますが、商品Xと商品Yは別個の履行義務であり、それぞれ充足された時点で収益を認識するため誤りです。
関連キーワード: 契約資産・履行義務・独立販売価格・取引価格の配分・収益認識基準
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