五答択一50問・120分・60点以上で合格
銀行業務検定 法務3級は、銀行業務検定協会が実施する検定試験です。出題形式と合格基準は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 五答択一マークシート式 50問(各2点) |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上 |
| 受験料 | 5,500円(税込)。CBT方式は別途 事務手数料330円 |
| 受験資格 | 制限なし |
科目ごとの最低点は設けられていません。総合で60点、つまり50問中30問の正解が合格ラインです。なお全国一斉公開試験には「試験委員会にて最終決定」という但書が付いています。
選択肢が5つある点は、同じ銀行業務検定でも法務4級(三答択一・90分)と違うところです。試験時間も30分長く、別の試験として準備する必要があります。
出題は4科目・50問の配分が決まっている
法務3級は科目ごとの出題数が公表されています。
| 科目 | 出題数 | 割合 |
|---|---|---|
| 預金 | 12問 | 24% |
| 融資 | 16問 | 32% |
| 内国為替 | 4問 | 8% |
| 銀行取引関連法 | 18問 | 36% |
融資と銀行取引関連法で34問、全体の68%を占めます。ここを落とすと合格ラインに届きません。逆に内国為替は4問しかないので、時間をかけすぎないほうが得点効率は上がります。
🔴 2026年度から銀行取引関連法の中身が変わった
科目の配分は変わっていませんが、銀行取引関連法18問の中身が入れ替わりました。
| 2025年度まで | 2026年度から | |
|---|---|---|
| 含まれるもの | 銀行法/民法/手形法・小切手法/電子記録債権法 等 | 銀行法/民法/電子記録債権法/証券取引/金融犯罪 等 |
手形法・小切手法が外れ、代わりに証券取引と金融犯罪が入っています。紙の手形・小切手の利用が2027年3月末までに廃止されることを踏まえた変更です。
⚠️ 手形が全部消えたわけではありません。 「手形貸付」「手形割引」は融資16問の側に残っています。外れたのは手形の要件・裏書・不渡りといった手形法理のほうです。ここを取り違えると、出題されない論点に時間を使うことになります。
新しく入った「金融犯罪」は5つの論点
実施団体の公式テキストでは、銀行取引関連法の第14項目から第18項目として次の5つが新規に追加されています。
- 横領罪(刑法第252条・第253条)
- 背任罪(刑法第247条)
- 特別背任罪(会社法第960条)
- 浮貸し(出資法第3条)
- 導入預金(預金等に係る不当契約の取締に関する法律)
いずれも条文がはっきりしている分野なので、法令に当たれば確実に押さえられます。過去に出題されたことがない項目なので、過去問だけを回す学習では埋まりません。 詳しくは金融犯罪の5論点の解説で扱っています。
年2回の公開試験とCBT
2026年度から、全国一斉公開試験は年3回(6月・10月・3月)から年2回(7月・12月)に変更されました。これに加えてCBT方式が通年で実施されており、都合のよい時期に受けられます。
法務3級は7月・12月の両方で実施されます(法務4級は7月のみ)。
合格率は30%前後
直近の公開試験では、受験4,446名に対し合格1,415名で合格率31.83%(第162回・2025年10月26日実施)でした。平均点は49.92点で、合格ラインの60点を下回っています。おおむね28〜32%で推移しており、記念受験の少ない試験としては低めの水準です。
平均点が合格ラインに届いていないという事実は、「なんとなく実務で知っている」だけでは通らないことを意味します。条文の要件を正確に押さえる作業が要ります。
まずは科目ごとに解いて弱点を出す
科目の配分が公表されている試験なので、どこで落としているかが分かれば対策の優先順位はすぐ決まります。ぴよパスでは法務3級の練習問題を科目別に無料公開しています。
- 銀行業務検定 法務3級の練習問題(預金・融資・内国為替・銀行取引関連法)
出題数の多い融資と銀行取引関連法から始めて、内国為替は後回しにするのが効率的です。
出典
- 銀行業務検定協会「2026年度実施『法務2級』『法務3級』『法務4級』科目構成の変更のご案内」(試験公告 2026年3月9日)
- 経済法令研究会 検定試験ポータル 法務3級 試験詳細
- 銀行業務検定協会 事務局報(第162回 成績結果)






