第二種電気工事士の勉強で、テキストをきれいに書き写したノートを作ったのに点が伸びない——これはよくある失敗です。ノートは「作ること」が目的ではなく「得点を上げること」が目的。書き写すだけのノートは作った時点で満足してしまい、見返されないまま試験日を迎えます。
得点に直結するノートは、用途別に分けて作るのがコツです。具体的には、覚えるための暗記まとめノート、図を描いて練習する複線図・配線図ノート、自分の弱点を集めた間違い直しノートの3種類。この記事では、それぞれを「どう作れば見返したくなり、本番で効くか」を具体的に解説します。学科は50問・四肢択一で30問(60%)取れば合格、合格率は約58%、勉強時間は約50〜100時間が目安です。ノートはこの時間を無駄にしないための道具と考えてください。
この記事で分かること
- 得点に直結する3種類のノート(暗記まとめ・複線図/配線図・間違い直し)の役割
- 書き写すだけで終わらせない、暗記まとめノートの作り方
- 複線図を手で描いて定着させる練習ノートの使い方
- 弱点が一目で分かる間違い直しノートの回し方
- ノート作りでやりがちな失敗とその回避策
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3種類のノートを使い分ける
ノートを1冊にまとめようとすると、暗記も図も間違いも雑多に混ざって見返しにくくなります。用途ごとに分けると、それぞれが目的に特化して機能します。
| ノートの種類 | 役割 | 主に効く分野 |
|---|---|---|
| 暗記まとめノート | 覚える数字・規定を一覧化 | 法令・施工・配線設計・鑑別 |
| 複線図・配線図ノート | 図を描いて手で覚える | 配線図(学科+技能の土台) |
| 間違い直しノート | 自分の弱点だけを集める | 全分野(直前期の最強教材) |
3冊に分けるのが面倒なら、1冊をインデックスで3つに区切ってもかまいません。大事なのは「目的の違うものを混ぜない」ことです。
暗記まとめノートの作り方
暗記まとめノートは、覚えるべき数字や規定を凝縮した「自分専用の早見表」です。テキストを丸写しするのではなく、頻出の数字を抜き出して構造化します。
たとえば次のような頻出数値は、まとめて一覧にしておくと混同を防げます。
| 項目 | 覚える値(例) |
|---|---|
| 接地工事 | C種=10Ω以下/D種=100Ω以下 |
| 電線の許容電流 | 直径1.6mm=27A/2.0mm=35A/2.6mm=48A |
| スイッチ | 3路=2か所点滅/4路=3か所以上併用 |
作るときのコツは3つです。第一に、自分の言葉で短く書くこと。テキストの文章を写すより、「C種は10、D種は100」のように要点だけ抜くと頭に残ります。第二に、覚えにくいものほど関連づけて並べること。似た数字は表で並べると違いが際立ちます。第三に、完成させようとしないこと。問題を解いて「これ覚えてなかった」と気づいたものを書き足していくと、自然と頻出ポイントが集まります。法令の覚え方は法令の覚え方、暗記全般のコツは暗記のコツも参考にしてください。
複線図・配線図ノートの作り方
配線図は学科でも問われ、技能試験の土台にもなる重要分野です。これは読むだけでは身につかず、自分の手で描いて覚える必要があります。専用ノートを用意し、毎日少しずつ複線図を起こす練習をします。
進め方はシンプルです。まず単線図(問題の図)を見て、それを複線図に書き換える練習を繰り返します。最初は時間がかかりますが、3路スイッチ(2か所点滅)や4路スイッチ(3か所以上併用)など、配線のパターンは限られているので、何度か描けば手が覚えます。図記号は、見て分かるだけでなく自分で描けるようにしておくと、配線図問題でも器具を正確に識別できます。
このノートは「きれいに描く」必要はありません。何度も描き直すための練習帳と割り切り、同じ回路を3回4回と描いてください。配線図の読み解き方は配線図攻略で詳しく解説しています。
間違い直しノートの作り方
3種類の中で最も得点に効くのが、この間違い直しノートです。問題を解いて間違えたものだけを集めるノートで、直前期には「自分が落としやすい問題集」になります。全範囲を復習する時間がなくても、ここを見返すだけで弱点を一気に潰せます。
書き方は、間違えた問題ごとに次の3点を一行ずつ残すだけで十分です。
- 何を間違えたか(例: 電線の許容電流で2.0mmを27Aと答えた)
- 正しい答えと理由(例: 2.0mm=35A。1.6mmと混同していた)
- 次にどうするか(例: 許容電流の表を暗記まとめノートで再確認)
ポイントは、間違えた直後ではなく「少し時間を置いてもう一度解き直す」運用にすることです。解き直して正解できたら印を付け、できなければ残す。試験前にはこのノートの「まだ正解できていない問題」だけを見れば、弱点に集中して仕上げられます。この記録の習慣は勉強法ガイドでも触れた、得点を安定させる核です。
ノート作りでやりがちな失敗と回避策
失敗1: テキストを丸写しして満足する。 きれいなノートを作った達成感で勉強した気になり、見返さない。回避策は、写すのではなく自分の言葉で要約し、問題を解いて気づいた弱点を書き足していくこと。
失敗2: 配線図を見て分かった気になる。 描かずに眺めるだけだと、本番で手が動きません。回避策は、複線図を必ず自分の手で何度も描くこと。
失敗3: 間違いを記録しない。 丸付けして終わると、同じ問題でまた落とします。回避策は、間違えた問題を間違い直しノートに必ず残し、後で解き直すこと。
失敗4: ノートを作って終わり、演習と往復しない。 ノートは問題演習とセットで初めて効きます。回避策は、解く→間違いをノート化→ノートを見返す→また解く、のサイクルを回すこと。
まとめ
第二種電気工事士の勉強ノートは、暗記まとめ・複線図/配線図・間違い直しの3種類を使い分けるのが効果的です。共通するのは「書き写すためではなく、見返して得点を上げるために作る」という発想。特に間違い直しノートは、直前期に弱点だけを潰せる最強の教材になります。
次の一歩として、本サイトの予想問題を10問でも解いて、間違えた問題を一行ずつ間違い直しノートに書き出してみてください。そこに並んだ項目が、あなたが今いちばん補強すべき弱点です。
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出典:
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 第二種電気工事士試験 受験案内
- 電気工事士法 (昭和35年法律第139号) — 第二種電気工事士





















































































































