第二種電気工事士の学科でいちばん取りこぼしやすいのが、似たような数値の暗記です。「1.6mmの許容電流は27Aだっけ35Aだっけ」「C種とD種、小さいのはどっち」——本番でこの一瞬の迷いが失点に直結します。理屈で導けない丸暗記の数値こそ、語呂で固定するのが一番速い。
この記事は、計算で解ける問題ではなく、覚えにくい・混同しやすい数値だけに語呂を当てる実用集です(法令を理屈で覚える方法は 法令の覚え方 で別途扱います)。許容電流・接地抵抗値・図記号の3ジャンルに分け、そのまま使える語呂と覚え方を載せます。数字の語呂は人によって合う合わないがあるので、しっくりこなければ自分流に作り替えてください。
この記事で分かること
- 許容電流(1.6mm=27A / 2.0mm=35A / 2.6mm=48A)をそのまま固定できる語呂
- C種10Ω・D種100Ωの「どっちが小さいか」を一発で思い出す覚え方
- C種・D種の実際に使える語呂フレーズ
- 似た図記号(コンセント・点滅器・3路スイッチなど)を取り違えない整理のコツ
- 語呂を作って満足せず、本番で引き出せるようにする使い方
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試験の出題構成と語呂の優先順位
学科試験は全50問(配線図20問・一般問題30問)で構成されています。配線図が全体の4割を占め、うち多くが電気用図記号の鑑別です。一般問題では許容電流・接地工事の数値が繰り返し出題されます。
語呂の優先順位は、出題頻度に合わせて次の順で取り組むと効率的です。
- 許容電流の3値(頻出計算・暗記問題)
- 接地抵抗値C種・D種(毎回出題レベル)
- 図記号の区別(配線図20問の土台)
許容電流 — 「太いほど大きい」を数値ごと語呂で固定
電線の許容電流は配線設計・配線図で頻出。直径が太いほど流せる電流が大きい、という大原則を押さえたうえで、3つの数値をセットで暗記します。
| 直径 | 許容電流 | 覚え方の例 |
|---|---|---|
| 1.6mm | 27A | 「いろ(16)はにつ(27)ぼい」=1.6は27 |
| 2.0mm | 35A | 「にまる(2.0)、さんご(35)」=2.0は35 |
| 2.6mm | 48A | 「にろく(2.6)でしっぱ(48)らう」=2.6は48 |
大事なのは、数値を単独で覚えず「太いほど大きい(27→35→48と増える)」という並びごと頭に入れることです。3つの数値の大小関係を間違えなければ、選択肢の絞り込みが一気に楽になります。語呂はあくまで取っかかりで、最後は順番で思い出せる状態が理想です。
接地抵抗値 — 「Cが小さい・Dが大きい」を取り違えない
接地工事のC種とD種は、抵抗値の数値そのものよりどちらが小さいかで迷う人が多いところです。
- C種は10Ω以下(小さいほうが安全要求が厳しい)
- D種は100Ω以下(Cより一桁大きい)
語呂フレーズの例として、「シー(C)ジュウ(10)・デー(D)ヒャク(100)」と音で繰り返す方法があります。また「C=Compact(コンパクト)だから小さい10Ω」「D=でっかいから大きい100Ω」と頭文字でイメージを結びつける方法も有効です。アルファベット順にC→Dと進むにつれ数値も10→100と一桁ずつ大きくなる、と並びで捉えるとさらに定着します。
数値だけ暗記すると本番でCとDが入れ替わりやすいので、「Cは小さい・Dは大きい」という方向だけは何があってもブレないようにしておきます。接地工事は施工方法・検査方法でも問われるので、ここを固めると複数分野で得点できます。
図記号 — 似たものをペアで区別する
配線図問題は試験の約4割(50問中20問)を占め、その多くが電気用図記号の鑑別です。図記号は語呂というより「似たものをペアで並べて、違いを一言で言えるようにする」整理が効きます。
- コンセント vs 点滅器(スイッチ): 用途が真逆なので、記号と「差し込む/切り替える」を結びつける
- 3路スイッチ vs 4路スイッチ: 階段など2か所で点滅=3路、3か所以上=4路と「箇所の数」で区別する
- 照明器具の種類: シーリング・ペンダント・蛍光灯などは形のイメージで覚える
似た記号は、別々に暗記するほど混ざります。必ず対(ペア)で並べ、違いを1行で説明できるかを白紙でテストしてください。図記号は手を動かして書くと一気に定着します。
語呂は「作って終わり」にしない — 演習で引き出す
語呂合わせの最大の失敗は、作って満足し、本番で引き出せないことです。語呂は知識を入れる入口にすぎず、出口の訓練がないと使えません。
| よくある失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 全部の数値を語呂化しようとする | 計算で出せるもの以外、混同する数値だけに絞る |
| 語呂を眺めるだけで終わる | オリジナル予想問題で実際に数値を答える |
| 直前に新しい語呂を増やす | 直前は既存の語呂の最終確認だけにする |
おすすめは、語呂を覚えた当日に関連問題を解き、数日後にもう一度解いて「語呂なしでも即答できるか」を確認することです。間隔をあけた復習の組み方は 復習タイミング、暗記全体のコツは 暗記のコツ を参照してください。
まとめ:今日固定する1つの数値
第二種電気工事士の語呂合わせは、すべてを語呂化するものではありません。理屈で解けない・混同しやすい数値だけに絞って当てるのが効率的です。
- 許容電流 → 27A・35A・48Aを「太いほど大きい」並びで固定
- 接地抵抗値 → C種10Ω(小)・D種100Ω(大)の方向を絶対に間違えない
- 図記号 → 似たものをペアで並べ、違いを1行で言えるようにする
まず今日やる1アクションは、許容電流の3つの数値(1.6mm=27A / 2.0mm=35A / 2.6mm=48A)を、語呂を使って今日中に言えるようにすること。1つ固定できれば、他の数値も同じやり方で雪だるま式に覚えられます。
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出典:
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 試験概要・出題範囲
- 電気工事士法 — 第二種電気工事士の業務範囲の規定





















































































































