「許容電流の語呂は覚えたのに、本番で『で、答えは何アンペアだっけ?』と固まった」——語呂合わせでこうなる人はとても多いです。原因はシンプルで、語呂を「作って暗記」しただけだから。語呂は呪文のように唱えても点になりません。問題のどの場面で使うかを紐づけ、語呂から数値を引き出す練習をして、初めて得点に変わります。
この記事は語呂の「コレクション」ではなく、手持ちの語呂をどう運用して本番の1点に変えるかを解説します。第二種電気工事士の学科で語呂が効くのは、理屈で導けない丸暗記の数値だけ。許容電流や接地抵抗のような「覚えるしかない数字」に絞って、選ぶ→紐づける→引き出すで回すのがコツです。
この記事で分かること
- 語呂を本番で思い出せない本当の原因
- そもそも語呂にすべき項目と、語呂にしてはいけない項目の線引き
- 優先して語呂化すべき頻出数値トップ5
- 語呂を「問題の場面」に紐づける具体的なやり方(許容電流を例に)
- 語呂から数値を引き出す復元練習のしかた
- 語呂を作りすぎて自滅する失敗の避け方
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まず押さえる:語呂化優先5項目
電工2種の学科全体で「語呂が最も効く」頻出数値はこの5つです。残り時間が少ない場合も、まずここから固めてください。
| 優先度 | 項目 | 代表的な数値 |
|---|---|---|
| 1 | 電線の許容電流 | 1.6mm=27A・2.0mm=35A・2.6mm=48A |
| 2 | 接地工事の種別と抵抗値 | C種10Ω以下・D種100Ω以下 |
| 3 | 電圧区分(低圧の上限) | 交流600V以下・直流750V以下 |
| 4 | 過電流遮断器の定格 | 許容電流の2.5倍以下(分岐回路) |
| 5 | 絶縁抵抗値 | 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上 |
これらは理屈で導けない丸暗記の数値であり、試験で繰り返し問われます。計算で導けるオームの法則や合成抵抗には語呂は不要です。
ステップ1:選ぶ——語呂にすべきは「理屈で導けない数値」だけ
最初の判断は「これは語呂にする価値があるか」です。やみくもに全部を語呂化すると、語呂同士が混ざって逆に思い出せなくなります。
| 語呂にする(暗記が必要) | 語呂にしない(理解で解ける) |
|---|---|
| 許容電流の値、接地抵抗値、電圧区分など覚えるしかない数値 | オームの法則、合成抵抗、電力の計算など公式で導ける項目 |
| 法令の数値基準、器具の用途分類など丸暗記項目 | 配線図記号の意味(理屈と結びつけて覚える方が速い) |
語呂は「暗記の補助輪」であって、理解の代わりではない——この区別が攻略の起点です。
ステップ2:紐づける——「この問題が来たらこの語呂」をセットにする
語呂を単体で覚えても、本番では「いつその語呂を使うのか」が分からず固まります。だから問題演習のなかで語呂を使い、「こういう問われ方をしたらこの語呂を呼び出す」という対応関係を体に入れます。
具体的には、許容電流の問題を解くたびに「この語呂を呼ぶ」と意識して使います。
- 問題文に「直径1.6mmの電線の許容電流は?」と出たら、許容電流の語呂を呼び出す
- 「太いほど大きい(1.6mm→27A、2.0mm→35A、2.6mm→48Aの順)」という大小関係も語呂とセットで確認する
- 解いた直後に「今、どの語呂を使ったか」を1行メモする
この「問題→語呂→数値」の流れを演習で繰り返すと、語呂が単なる文字列から「使える知識」に変わります。当サイトの暗記のコツも紐づけの考え方に使えます。
ステップ3:引き出す——語呂→数値の復元を高速化する
最後は「本番のスピードで引き出せるか」です。語呂を見れば数値が分かる、ではなく、何も見ずに語呂を頭に浮かべ、そこから数値を即座に復元できるところまで仕上げます。学科は50問・120分なので、1問に長く悩めません。
復元練習の手順はこうです。
- 数値を隠し、語呂だけを見て数値を言う(または書く)
- 逆に、問われ方(トリガー)だけを見て、語呂→数値まで一気に復元する
- 詰まった語呂は「紐づけが弱いサイン」。ステップ2に戻り、演習のなかで使い直す
引き出せない語呂は、暗記が足りないのではなく使う場面との結びつきが弱いことがほとんどです。その語呂が出てくる問題をもう一度解いて、トリガーと一緒に覚え直します。仕上がりは第二種電気工事士オリジナル予想問題160問で、許容電流や法令数値の問題が本番スピードで解けるかを試すと確認できます。
残り時間別:語呂運用の優先順位
| 残り時間 | 選ぶ | 紐づける | 引き出す |
|---|---|---|---|
| 残り1ヶ月以上 | 優先5項目を厳選 | 演習のなかで紐づけ | 復元を毎日反復 |
| 残り2週間 | 主要数値に絞る | 頻出問題とセットで使う | 復元練習を集中 |
| 残り1週間 | 既存の語呂だけ確認 | トリガーの再確認 | 引き出しの最終チェック |
時間がないほど、新しい語呂を増やすより今ある語呂を引き出せる状態に磨くことに集中します。
つまずきやすい失敗と回避策
失敗1:すべての数値を語呂化する——語呂が増えすぎて混線し、かえって思い出せない。語呂にするのは理屈で導けない丸暗記の数値だけに絞ります。
失敗2:語呂を単体で暗記する——使う場面が分からず本番で固まる。問題演習のなかで「この問われ方ならこの語呂」と紐づけて覚えます。
失敗3:作って満足し、復元練習をしない——語呂は知っているのに数値が出てこない。語呂→数値の変換を、何も見ずに高速で言える練習を重ねます。
まとめ——次にやる1つのこと
語呂が本番で効かないのは、暗記不足ではなく運用不足です。理屈で導けない数値だけを選び、問題の場面に紐づけ、語呂から数値を引き出す練習をする。この流れで初めて、語呂は1点に変わります。
次の一手は1つだけ。今覚えている語呂を1つ取り、それが出てくる問題を解いて「問題→語呂→数値」の流れを声に出して再現してみてください。詰まったら紐づけが弱い証拠です。第二種電気工事士オリジナル予想問題160問の許容電流・法令数値の問題で、語呂が本番スピードで引き出せるか試すところから始めましょう。
出典:
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 試験概要・出題範囲
- 電気工事士法 — 第二種電気工事士の業務範囲の規定





















































































































