結論: 教材 3,500 円・受験料 11,100 円・総時間 80-100 時間で独学が成立
第二種電気工事士の学科は、書籍代 3,500-5,000 円・受験料 11,100 円 (インターネット申込・CBT/筆記とも同額、2025 年 11 月改定) ・総学習時間 80-100 時間 (独学者の傾向) で独学合格が現実的な試験です。合格率約 60-65% (電気技術者試験センター実績、上期+下期平均) の中で、初学者が独学で受かる事例は多数あります。ただし「向く人/向かない人」が明確に分かれる試験でもあります。
| 項目 | 金額/時間 | 内訳 |
|---|---|---|
| 受験料 (インターネット申込 2026 年度) | 11,100 円 | CBT・筆記とも同額 (2025 年 11 月改定) |
| 受験料 (書面申込) | 12,500 円 | 郵送での申込はこちら |
| 学科テキスト | 1,800-2,500 円 | 『すぃ~っと合格』ほか |
| 過去問 10 年分 | 1,500-1,800 円 | 解説付き推奨 |
| 図記号アプリ/参考書 | 0-700 円 | 無料アプリでも可 |
| 学習時間 (初学者) | 80-100 時間 | 独学者の傾向 |
| 学習時間 (経験者) | 30-50 時間 | 同上 |
| 学科の独学合計 | 約 13,000 円 | CBT 受験料 11,100 円 + 教材費 3,500-4,000 円の試算。技能試験は別途 25,000-35,000 円 |
編集部の見立てでは、独学合格者の多くは「最初の 2 週間で配線図の図記号 60 種類を仕上げて 1 カテゴリの完成感を得る」というパターンを共有しています。計算から入って挫折する独学者と、配線図先行で勢いをつける独学者で、3 ヶ月後の到達点が大きく分かれます。
独学の本命テキスト
第二種電気工事士(学科)の独学は最初の1冊で成否が大きく変わります。解説のわかりやすさと演習量で定評のある本命テキストがこちらです。
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独学が向く人・向かない人の分岐
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 週 10 時間を 10 週間続けられる | 週 5 時間以下で平日ゼロ |
| 中学数学レベルの計算ができる | 分数・ルートに強い苦手意識 |
| 図記号の暗記に抵抗がない | 視覚記憶が極端に弱い |
| 過去に独学で資格を取った経験あり | 独学経験ゼロで自信もない |
| 紙で複線図を書く時間を作れる | スマホだけで済ませたい |
| 直前 1 週間に 15-20 時間捻出可 | 直前期に出張/イベントあり |
向かない要素が 3 つ以上あれば、通信講座 (約 2-3 万円) を検討するのが時間効率では有利。独学に固執して 4 ヶ月以上かけるなら、講座 1 本の費用が時間で取り返せます。講座側に踏み込むなら、講座の選び方ガイドで各社の役割と向き不向きを比べてから決めると失敗しにくいです。
100 時間を 10 週で割る独学カレンダー
| 週 | 学習内容 | 累計時間 | チェックポイント |
|---|---|---|---|
| 1 週 | テキスト通読 + 配線図 60 種類スタート | 10h | テキスト 1 周完了 |
| 2 週 | 図記号即答化 (5 周) | 20h | 図記号 80% 即答 |
| 3 週 | 機器・材料・工具暗記 + 法令 | 30h | 暗記分野の頻出押さえ |
| 4 週 | 複線図入門 (紙で 10 問) | 40h | 単線→複線の変換 |
| 5 週 | 計算 オーム法則 + 電圧降下 | 50h | 計算 8 パターン |
| 6 週 | 計算 許容電流 + 分岐 + 三相 | 60h | 計算 16 パターン全部 |
| 7 週 | 複線図演習 (紙で 20 問) | 70h | 複線図正答率 70% |
| 8 週 | 模試 1 回目 (50 問 120 分) | 80h | 正答率 60% 以上 |
| 9 週 | 弱点補強 + 模試 2-3 回目 | 90h | 正答率 70% 以上 |
| 10 週 | 直前 1 週間 復元中心 | 100h | 既習を全て思い出す |
毎週末に過去問正答率を記録する。1 周目 60% → 2 周目 75% → 3 周目 85% の推移が独学者の傾向。
独学に必要な教材 3 点セット
| 教材 | 価格帯 | 役割 | 選び方 |
|---|---|---|---|
| 学科テキスト | 1,800-2,500 円 | 全範囲の通読 | 図解多めの 1 冊 |
| 過去問 10 年分 | 1,500-1,800 円 | 演習 + 解説 | 解説の詳しさで選ぶ |
| 図記号一覧 (アプリ or 参考書) | 0-700 円 | 60 種類の暗記 | 反復しやすい媒体 |
独学者の評価が高い 3 冊を参考として挙げます。
| テキスト | 特徴 | 価格帯(参考) |
|---|---|---|
| 『すぃ~っと合格 第2種電気工事士 学科試験』 (電気書院) | 図解が豊富で初学者向け | 1,800-2,200 円 |
| 『ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士 学科試験』 (オーム社) | 視覚的記憶に強い構成 | 2,000-2,400 円 |
| 『HOZAN 公式テキスト』 | 工具メーカー発行、学科と技能の連携が強い | 2,200-2,600 円 |
価格は出版社・版数・購入店により変動します。書店で 5 分立ち読みして「自分にとって読みやすい」と感じた 1 冊を選ぶのが、最後まで使い切る確率が高い選び方です。最新の版数はAmazon等で確認してください。
独学で「続かなくなる」5 つの典型
- 計算問題で詰まって 2 週間止まる — 中学数学レベルの計算でも、苦手意識が強いと公式の暗記すら進まない。対策は「頻出 16 パターン」に絞ること
- 配線図の量に圧倒される — 図記号 60 種類 + 複線図 + 過去問 = 3 層構造で圧倒される。1 週ずつ「図記号→複線図→演習」に分けて 4 週間で消化する設計
- 進捗が見えず不安になる — 週次で過去問正答率を Excel/メモアプリに記録する。可視化で「進んでいる」実感を作る
- テキストを通読して満足する — 通読だけでは合格点に届かない。1 周目通読 (10 時間) の後すぐ過去問に入る
- 直前 1 週間に新範囲を入れる — 三相 200V や高調波を直前に始めて既習範囲が抜ける。既習復元に専念
配線図先行が成功率を上げる理由
独学者の傾向では、「最初に 1 カテゴリ完成する手応え」 が学習継続率を大きく押し上げます。
| 学習開始時の選択 | 2 週間後の状態 | 4 週間後の状態 |
|---|---|---|
| 配線図 (図記号 60 種類) から開始 | 8-10 問の即答化、達成感 | 複線図に着手、勢い継続 |
| 計算 (オームの法則) から開始 | 公式は覚えたが応用で詰まる | 苦手意識が固定、挫折リスク |
| テキスト通読を 4 週間続ける | インプット過多、出力ゼロ | 演習に入れず焦り発生 |
配線図先行は試験の 40% を占める範囲を最初に固めるため、戦略的にも理にかなっています。
独学費用 vs 通信講座の比較
| 項目 | 独学 | 通信講座 (中位帯) |
|---|---|---|
| 教材費 | 3,500-5,000 円 | 18,000-32,000 円 |
| 質問サポート | なし | あり (講座による) |
| 学習計画 | 自分で設計 | 講座が提示 |
| 動画講義 | YouTube 無料活用 | 約 30-50 時間収録 |
| 合格期間の目安 (独学者傾向) | 3-4 ヶ月 | 2.5-3 ヶ月 (週 10-15 時間学習の場合) |
| 累計コスト | 約 13,000 円 (受験料込み) | 約 28,000-42,000 円 |
差額 15,000-30,000 円で「設計と質問サポート」を買う形。週 5 時間以下しか確保できないなら、講座の方が累計時間が短くなり、結果として時給換算で安くなることもあります。
残り期間別 独学の組み立て
| 残り期間 | 週当たり時間 | 配線図 | 計算 | 暗記 | 模試 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.5 ヶ月 | 7h/週 | 32h | 24h | 16h | 28h |
| 3 ヶ月 | 8.5h/週 | 32h | 24h | 16h | 28h |
| 2 ヶ月 | 12h/週 | 28h | 20h | 14h | 24h |
| 1 ヶ月 | 18h/週 | 22h | 16h | 10h | 18h |
| 2 週間 | 25h/週 | 14h | 10h | 6h | 20h |
1 ヶ月以下なら独学は厳しい。通信講座か、次回試験への先延ばしが現実解です。
チェックリスト
- 教材 3 点セットを 3,500 円で揃える — テキスト + 過去問 + 図記号
- 100 時間を 10 週で割る — 週 10 時間が標準ペース
- 配線図先行で 1 カテゴリ完成感を作る — 図記号 60 種類を 2 週間で
- 週次に過去問正答率を記録 — 60% → 75% → 85% の推移を見る
- 計算は 16 パターン 5 周 — 苦手でも全捨ては不可
- 直前 1 週間に新範囲を入れない — 既習の復元に専念
- 向かない要素 3 つ以上なら講座検討 — 累計コストで判断
まとめ
第二種電気工事士の学科の独学は、書籍 3,500 円・受験料 11,100 円・総時間 80-100 時間 で組み立てられる、コスト効率の高い経路です。10 週間 × 週 10 時間が標準ペースで、配線図先行 → 暗記 → 計算 → 模試の順序で進めると挫折率が下がります。一方、週 5 時間以下しか確保できない、計算に強い苦手意識がある、独学経験がゼロなど、向かない要素が 3 つ以上重なる場合は、通信講座 (約 2-3 万円) で時間を買う方が累計コストで安くなることもあります。「独学が最善」は一律ではなく、自分の条件と照らして判断するのが、合格への近道になります。
出典
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 受験料・受験案内・合格率推移
- 電気工事士法 (昭和 35 年法律第 139 号) — 第二種電気工事士の業務範囲
- 電気設備技術基準の解釈 — 絶縁抵抗値・接地工事 A-D 種
- 内線規程 JEAC 8001 (日本電気協会) — 配線図の図記号体系





















































































































