第二種電気工事士の費用を調べると、多くの人が「受験手数料」だけを見て安心してしまいます。ところが実際に技能試験の段になると、工具と練習材料で一気に出費が膨らみ、「こんなにかかるのか」と慌てるのが定番の落とし穴です。
そこでこの記事では、かかるお金を「受験手数料・教材費・技能対策費」の3項目に分け、何にいくら配分すべきかを項目ごとの表で整理します。学科に挑む段階から技能まで含めた総額を見通せれば、予算で焦ることはなくなります。
この記事で分かること
- 第二種電気工事士でかかるお金を3つに分ける考え方
- 受験手数料の実際の金額(ネット申込と書面申込の差)
- 教材費・技能対策費それぞれの内訳と節約できる部分
- 学科だけの費用と、技能まで含めた総額の目安
- 工具・練習材料で出費が膨らむ理由と、抑える順番
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結論:費用は「受験手数料・教材費・技能対策費」の3項目で把握する
最初に全体像を押さえます。第二種電気工事士は「学科試験」と「技能試験」の2段階で、お金がかかる場面も2回に分かれます。これを混ぜて考えると予算がブレるので、性質の違う3項目として切り分けるのがコツです。
| 費用項目 | 何のお金か | 性質 |
|---|---|---|
| 受験手数料 | 受験申請にかかる費用 | 申込時に一度だけ必要 |
| 教材費 | テキスト・問題集など学習教材 | 工夫しだいで節約できる |
| 技能対策費 | 工具セット・練習用材料 | 総額の大部分を占めやすい |
ポイントは、受験手数料と教材費は学科のうちに発生し、技能対策費は技能試験に向けて後からまとまって発生することです。学科の費用だけ見て「思ったより安い」と判断すると、技能対策費で計算が狂います。
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受験手数料:申込方法で金額が変わる
受験手数料は、受験申請のときに納める費用です。2026年度の金額は次のとおりです。
| 申込方法 | 受験手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| インターネット申込 | 11,100円 | 支払方法により別途決済手数料がかかる場合あり |
| 書面申込 | 12,500円 | 支払方法により別途決済手数料がかかる場合あり |
2025年11月14日の改定で、インターネット申込11,100円・書面申込12,500円になりました。インターネット申込のほうが1,400円安くなります。書面申込は払込の手間もかかるので、特別な事情がなければネット申込を選ぶのが無難です。
なお、第二種電気工事士の受験手数料には学科と技能の両方が含まれるため、「学科の分」「技能の分」と別々に払うわけではありません。一括で考えて構いません。
| 論点 | 押さえどころ |
|---|---|
| 払うタイミング | 受験申請時に一度だけ |
| 含まれる範囲 | 学科・技能の両方を含む |
| 申込方法による差 | ネット申込(11,100円)と書面申込(12,500円)で1,400円の差 |
受験手数料は工夫で大きく削れる項目ではありません。「ネット申込を選ぶ」程度で十分で、ここで悩む時間はむしろ教材や技能対策に回すのが賢い使い方です。
教材費:いちばん節約しやすい費用
教材費は、テキストと問題集が基本です。学科は四肢択一50問・120分の試験で、出題範囲が広いぶん「1冊を繰り返す」ほうが定着します。何冊も買い込むより、メインのテキスト1冊+演習1冊に絞るのが費用対効果の高い買い方です。
さらに、無料の練習問題やYouTubeの解説動画も活用できます。複線図(配線図)の描き方や器具の鑑別などは動画と相性がよく、市販教材を増やさなくても理解を補えます。
| 項目 | 目安価格 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| メインテキスト | 1,500〜2,500円 | ここは惜しまない |
| 問題集 | 1,000〜2,000円 | 1冊+無料で足りる |
| 動画・無料教材 | 0円 | 鑑別・複線図の補強に |
教材費で失敗するのは「不安だから」と複数冊そろえてしまうパターンです。机に積んだだけで終わる本が増えるくらいなら、1冊をボロボロになるまで使うほうが、お金も時間もムダになりません。当サイトのオリジナル予想問題160問も、市販教材を増やさずに弱点をあぶり出す用途で使えます。
市販教材だけで進めるか、動画講座を足して費用をかけるか迷うなら、講座の選び方と各社の費用感を見てから判断すると、教材費の上限を決めやすくなります。
技能対策費:総額を最も左右する項目
費用項目の中で総額を最も左右するのが技能対策費です。技能試験は事前公表された候補問題から1問が出題され、欠陥がなければ合格となる実技形式のため、工具と練習用材料が欠かせません。
技能対策費は、性質の違う2つに分けて考えます。
| 区分 | 目安価格 | 節約のポイント |
|---|---|---|
| 工具セット | 8,000〜15,000円(新品) | 一度買えば再利用可。中古や貸出でも対応できる |
| 練習用材料 | 5,000〜12,000円(1〜2回分) | 使い切りのため、練習回数ぶんを見込む |
工具は「資産」、材料は「消耗品」と捉えると配分を間違えません。工具は一度そろえれば次の試験や実務でも使えるので、中古や貸出も選択肢になります。一方で練習用材料はケーブルを切って結線すれば再利用できないため、本番までに何セット練習するかで必要量が決まります。最低でも候補問題を一通り、できれば苦手な問題は複数回練習したいので、材料は1回分だけで足りると考えないことが大切です。
総額の目安
ここまでの費用項目を合算すると、全体像はこうなります。
| 区切り | 含まれる費用 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 学科まで | 受験手数料 + 教材費 | 約13,000〜17,000円 |
| 技能まで含めた総額 | 受験手数料 + 教材費 + 技能対策費 | おおむね35,000〜55,000円 |
学科までと技能までで総額が2〜3倍ほど変わるのが分かります。差の大部分は技能対策費、とりわけ工具です。逆にいえば、工具を貸出や中古で抑えられれば総額は下がり、新品でフルにそろえれば上振れします。自分がどちらに寄せるかで、見積もりの幅の中の着地点が決まります。
お金で失敗しないための注意点
- 学科の費用だけで総額を判断しない: 受験手数料と教材費だけ見ると安く感じますが、本番は技能対策費を足した総額で考えます。
- 教材を買い込みすぎない: メイン1冊+演習1冊+無料教材に絞り、浮いた予算を技能対策へ回します。
- 練習材料を1回分で見積もらない: 消耗品なので、練習回数ぶんを最初から見込んでおきます。
まとめ
第二種電気工事士の費用は、受験手数料(インターネット申込11,100円・書面申込12,500円)・教材費・技能対策費の3項目に分けると、どこにお金がかかり、どこを削れるかが一目で分かります。受験手数料はネット申込で固定、教材費は絞れば節約でき、技能対策費は工具と材料の配分しだいで総額が大きく動きます。
学科までで約13,000〜17,000円、技能まで含めると35,000〜55,000円が目安です。
次の一歩として、いま手元の紙に「受験手数料・教材費・技能対策費」の3行を書き、それぞれに自分の予算を当てはめて総額を出してみてください。技能対策費まで含めた数字を一度書き出せば、もう途中で予算に慌てることはありません。
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出典:
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 受験案内(令和8年度)
- 電気工事士法 — 第二種電気工事士の業務範囲の規定





















































































































