第二種電気工事士の学科は50問を120分(2時間)で解きます。1問あたり平均2分以上ある計算なので「時間は足りそう」と思いがちですが、実際に落ちる人の多くは時間切れで見直しができなかったり、序盤の計算問題に時間を吸われて後半を雑に解いたりしています。問題そのものは解けても、時計の使い方を間違えると30問に届きません。
時間配分でやることはシンプルです。覚えていれば一瞬で解ける暗記問題を先に高速で片付けて時間の貯金を作り、時間のかかる計算は後回し、配線図にきちんと時間を残し、最後に見直し時間を確保する——これだけです。この記事は「どの問題をどう解くか(解答技術)」ではなく、「120分という時間をどう割り振るか」に絞って解説します。問題タイプ別の攻め方は解き方テクニックを参照してください。
この記事で分かること
- 50問120分をどう割り振るかの配分モデル
- 暗記を速く片付けて計算を後回しにする理由
- 配線図に時間を残す回し方
- 見直し時間を必ず確保するコツ
- 時間切れで落ちる人の典型パターンと回避策
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50問120分の配分モデル
学科は一般問題(問1〜30)と配線図(問31〜50)で構成されます。120分を次のように割ると、見直しまで含めて余裕を持って解き切れます。あくまで目安なので、自分の得意・不得意で前後させてください。
| 区分 | 時間の目安 | 中身 |
|---|---|---|
| 一般問題(問1〜30) | 約60分 | 暗記は即答、計算は後回し |
| 配線図(問31〜50) | 約40分 | 図記号の識別+複線図の読み取り |
| 見直し | 約20分 | 後回しの計算・マークずれの確認 |
ポイントは、見直しの約20分を「最初から確保しておく」ことです。残った時間で見直すのではなく、見直し時間を先に取り分けて逆算する——この発想だけで時間切れのリスクが大きく下がります。
会場の時計で「いまどのくらいのペースか」を判断できるよう、チェックポイントを決めておくと安心です。次は開始からの経過時間で「ここまで来ていれば順調」という目安の例です(自分のペースに合わせて調整してください)。
| 経過時間 | 進んでいたい目安 |
|---|---|
| 30分時点 | 一般問題の前半(問15前後)まで |
| 60分時点 | 一般問題を解き終え、配線図に着手 |
| 100分時点 | 配線図まで一通り解答(印を付けた難問は残してOK) |
| 100〜120分 | 見直し・後回し問題・マーク確認 |
このチェックポイントを頭に入れておけば、「計算で粘りすぎている」「配線図に時間が足りない」といったペースの乱れに、その場で気づいて立て直せます。
暗記を速く片付け、計算を後回しにする
一般問題の中には、暗記で即答できる問題(法令・施工・配線設計の規定など)と、計算が必要な問題(電気理論)が混ざっています。この2種類を同じペースで解くと時間が破綻します。
暗記問題は、知っていれば10〜20秒で解けます。これを先にどんどん片付けて、時間の貯金を作ります。たとえば接地工事のC種=10Ω以下・D種=100Ω以下、電線の許容電流は直径1.6mm=27A・2.0mm=35A・2.6mm=48Aといった頻出の数字は、覚えていれば即答できる典型です。
一方、計算問題は1問に時間がかかります。見た瞬間に式が立たない計算は、その場で粘らず飛ばして印を付け、見直しの時間に戻します。計算1問に5分かけて落とすより、その5分で暗記問題を数問確保する方が点が伸びる——これが時間配分の核心です。計算問題の解法そのものは計算問題対策にまとめています。
| 問題の種類 | 時間の使い方 |
|---|---|
| 暗記問題 | 即答。1問10〜20秒で次へ |
| 解ける計算 | 落ち着いて解く。ただし長引かせない |
| 詰まった計算 | 30秒で見切り、飛ばして後回し |
配線図に時間を残す
配線図(問31〜50)は、図記号を識別するだけで解ける問題と、複線図を書いて考える問題が混ざっています。一般問題で時間を使いすぎると、ここに来たときに焦って雑に解くことになり、本来取れる問題を落とします。
だからこそ一般問題は約60分で切り上げ、配線図に約40分をしっかり残します。図記号の識別問題は暗記と同じで即答し、3路スイッチ(2か所点滅)や4路スイッチ(3か所以上併用)の配線など、複線図を起こして考える問題に時間を回します。落ち着いて手を動かせば取れる分野なので、時間さえ残っていれば得点源になります。配線図の読み方は配線図攻略で詳しく解説しています。
見直し時間を必ず確保する
最後の約20分は見直しです。ここでやることは2つあります。
- 後回しにした計算・迷った問題に戻る。 印を付けておいた問題を、残り時間で再検討します。一通り解いた後の方が頭が整理され、解けることもあります。
- マークのずれ・記入漏れを確認する。 解答欄が1つずれていた、空欄のままだった——これは見直しで必ず救えます。四肢択一なので、分からない問題も空欄にせず必ず1つマークしておきます。
見直しを「時間が余ったらやるもの」と考えていると、たいてい時間は余りません。最初に20分を取り分け、残り100分で50問を解くという逆算が、見直しを確実に行うコツです。
時間切れで落ちる典型パターンと回避策
パターン1: 序盤の計算で粘りすぎる。 問題番号の早い計算問題に固執し、後半にたどり着けない。回避策は、計算は「30秒で見切る」ルールを徹底し、暗記問題から先に確保すること。
パターン2: 配線図に時間を残せない。 一般問題に時間を使いすぎ、配線図を駆け足で解く。回避策は、一般問題を約60分で区切る意識を持つこと。会場の時計で60分経過を必ず確認します。
パターン3: 見直しゼロで提出する。 全問解いて安心し、マークずれに気づかない。回避策は、見直しの約20分を先に確保しておくこと。
パターン4: 時間を測らずに練習している。 普段ノー計測で解いていると、本番のペース感覚がありません。回避策は、本サイトの予想問題などを必ず時間を測って解き、120分の体内時計を作ること。当日の流れは試験当日も参考にしてください。
まとめ
第二種電気工事士の学科は50問120分。配分は「一般問題に約60分・配線図に約40分・見直しに約20分」を目安に、暗記を速く片付けて計算は後回し、配線図に時間を残し、見直し時間を先に確保する——この時計の使い方を身につければ、時間切れによる失点はほぼなくせます。問題が解ける実力があるなら、あとは時間配分で取りこぼさないことが30問への近道です。
次の一歩として、本サイトの予想問題を必ずタイマーをセットして解いてください。何分で何問進んだかを記録すれば、自分のペースの癖が見え、本番で慌てずに済みます。
ポモドーロや残り時間が見える視覚タイマーなど、タイプ別の選び方は勉強タイマーのおすすめ4選を参照してください。
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出典:
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 試験概要・出題範囲
- 電気工事士法 — 第二種電気工事士の業務範囲の規定





















































































































